1964年ケネディ・ハーフダラーの価値早見表
1964年に発行されたケネディ・ハーフダラー(50セント銀貨)の現在の市場価値は、保存状態を示す「グレード」によって大きく異なります。一般的な相場の目安は以下の通りです。
- 未流通品(UNC):約9ドル〜1,233ドル
- プルーフ品:約31ドル〜831ドル
特に状態の良い高グレードの個体や希少性の高いバラエティは、高額で取引される傾向があります。
初年度発行の90%シルバー硬貨
1963年11月にジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されたことを受け、彼を偲ぶ記念硬貨として翌1964年に発行されたのがケネディ・ハーフダラーです。初年度となる1964年版は銀を90%含む「90%シルバー」仕様で、それ以前のアメリカ50セント硬貨の伝統的な銀含有量を受け継ぐ、コレクターにとって特別な意味を持つ1枚となっています。
銀不足がもたらした素材の変遷
1964年当時、アメリカでは全国的な銀の供給不足が深刻な社会問題となっていました。10セント硬貨(ダイム)や25セント硬貨(クォーター)の流通に必要な銀合金を確保するため、連邦政府は硬貨素材の見直しに踏み切ります。
1965年に成立した通貨法により、ダイムとクォーターは銀を含まない銅ニッケル被覆硬貨へと変更され、ハーフダラーも銀の純度が90%から40%へと引き下げられました。この「半分の銀」を含むクラッド硬貨の時代は約11年間続き、その後のケネディ・ハーフダラーは1971年から銀を一切含まない銅ニッケル被覆仕様へと完全移行しています。
また、コレクター向けのプルーフ版については、40%シルバーでの製造が1967年をもって終了し、以降は未使用状態(ミントステート)のコインセット形式へと切り替えられました。ただし、1トロイオンスのアメリカン・シルバー・イーグルおよびその分数サイズ(1/2・1/4・1/10オンス)のシリーズは例外として、純銀での発行が続けられています。
まとめ
1964年ケネディ・ハーフダラーは、90%シルバーという高銀含有量と初年度発行という背景から、現在でも根強い人気を誇る硬貨です。価値はグレード次第で9ドル前後から1,000ドルを超えるケースまで幅があるため、所持している場合は専門機関による鑑定を受けてみるのも良いでしょう。
※上記の価値はグレード(保存状態の評価)によって決まります。
※価格は本記事の公開時点のものであり、銀相場の変動により変化する場合があります。