1921年モルガンダラーの鋳造地について
モルガンダラー(Morgan Silver Dollar)は、アメリカ合衆国で1878年から1904年まで鋳造されていた1ドル銀貨です。その後しばらく生産が中断されていましたが、1921年にシリーズ最終年として約17年ぶりに再び鋳造されることになりました。
1921年に鋳造されたモルガンダラーは、以下の3つの造幣局で生産されています。
1. フィラデルフィア造幣局(ミントマークなし)
本局であるフィラデルフィア造幣局で鋳造された硬貨には、ミントマークが刻まれていません。1921年には約4,469万枚が生産され、同年のモルガンダラーの中で最も多い発行数となっています。
2. サンフランシスコ造幣局(S)
表面のリボンの結び目付近に「S」のミントマークが刻まれています。1921年には約2,170万枚が鋳造されました。
3. デンバー造幣局(D)
同じ位置に「D」のミントマークが入ります。デンバー造幣局がモルガンダラーの鋳造に参加したのはこの1921年のみで、約2,035万枚が生産されました。
1921年がモルガンダラー最後の年となった理由
第一次世界大戦後の1918年、ピットマン法(Pittman Act)に基づき大量の銀貨が溶解されました。戦争終結後に銀価格の安定を目的として、1921年にモルガンダラーの鋳造が一時的に復活したのです。
しかし同年12月には、第一次世界大戦の平和を記念する新たなデザイン「ピースダラー(Peace Dollar)」へと移行し、モルガンダラーの歴史は44年間の幕を閉じました。3つの造幣局を合わせた1921年の総発行枚数は約8,600万枚に達し、シリーズ全体でも有数の多さを誇ります。
まとめ
1921年モルガンダラーは、フィラデルフィア(マークなし)、サンフランシスコ(S)、デンバー(D)の3つの造幣局で鋳造されました。ミントマークの有無や種類によって価値が異なるため、収集の際は硬貨表面の刻印をよく確認することをおすすめします。