歴史に名を刻んだ二人の指導者、オサマ・ビンラディンとドナルド・トランプ。彼らはそれぞれ異なる立場から活動しましたが、その言動において強い敵意や批判を向けた相手には、興味深い共通点と相違点があります。ここでは、両指導者が主な標的とした相手を整理して見ていきます。
オサマ・ビンラディンの主な標的
- アメリカ合衆国とその同盟国(特にイスラエル)
- 西洋的な文化と価値観
- イスラム諸国における世俗主義政権
アルカイダの指導者であったビンラディンは、アメリカの中東政策やイスラエルによるパレスチナ支配に強く反発し、これらを「イスラム世界への侵略」と位置づけて敵視していました。また、西洋由来の文化や価値観がイスラム社会に浸透することを拒み、自国の世俗的な政権をも「西洋の手先」として攻撃の対象に据えました。
ドナルド・トランプの主な標的
- 不法移民および不法滞在労働者
- イスラム教徒をはじめとする少数派グループ
- メディア
- 「ディープステート(闇の政府)」
- 中国
一方、第45代アメリカ大統領となったトランプは、「アメリカ・ファースト」を掲げ、国内政治を舞台に激しい批判を展開しました。不法移民の取り締まりを公約の柱とし、一部のイスラム圏からの入国制限を実施するなど、少数派グループを強く意識した政策を打ち出しました。さらに、自身に批判的な報道を行うメディアを「フェイクニュース」と呼んで攻撃し、政府内部の抵抗勢力とされる「ディープステート」の存在を訴え、貿易不均衡を理由に中国を強く非難しました。
両者に見られる共通点と相違点
ビンラディンが武力によるテロ行為で、トランプが政治的レトリックや政策で標的を攻撃した点で手段は大きく異なります。しかし、「外部の敵」や「内部の裏切り者」を明確に描き出し、支持者を結集させるという点では、両者ともに似た手法を用いたと言えるでしょう。