カーペットバッガーとは何者だったのか
カーペットバッガー(Carpetbagger)とは、南北戦争終結後、北部から南部へ移り住んだ人々を指す言葉です。彼らが持ち歩いた絨毯(カーペット)地の旅行鞄「カーペットバッグ」にちなんで、この名で呼ばれるようになりました。
多くのカーペットバッガーは実業家や政治家であり、荒廃した南部で富や権力を手にする好機と捉えて南へ向かいました。中には解放奴隷(フリードマン)の生活向上に真摯に取り組んだ人々もいましたが、一方で彼らの窮状につけ込んで私利私欲を追求する者も少なくありませんでした。動機こそさまざまでしたが、南部の人々から見れば、彼らは地域の文化や事情を理解しない「よそ者」に映ることが多かったのです。
スカラワッグとは何者だったのか
スカラワッグ(Scalawag)は、復興時代(レコンストラクション)に共和党を支持した白人の南部出身者を指します。この名称は、もともと「皮膚病にかかった痩せた犬」を意味する言葉に由来しており、侮蔑的なニュアンスを含んでいます。
スカラワッグには、かつてホイッグ党員だった者や、州の脱退(分離独立)に反対してきた旧連邦派(ユニオニスト)が多く含まれていました。解放奴隷の境遇改善を目指した者もいれば、単に権力への接近を狙った者もいました。カーペットバッガーと同様に、スカラワッグもまた「南部を裏切る者」と見なされ、強い反感を買う存在でした。
両者が背負った非難と批判
復興時代の南部が直面した数々の問題について、カーペットバッガーとスカラワッグは大きな責任を問われました。汚職や詐欺、解放奴隷からの搾取といった告発だけでなく、場合によっては暴力行為や殺人までも疑われたことがあります。これらの非難が事実であったかどうかにかかわらず、二人組のグループは次第に「復興政策の失敗」そのものを象徴する存在となっていきました。
具体的な問題の例
1. 政治的腐敗
彼らは政治力を利用して自分たちや仲間を富ませようとしました。資格や能力が不十分な友人・支持者に州の公共事業契約を優先的に回し、州全体にとって有害であっても自らの利益になる法案を可決させるなど、公的立場の私物化が横行しました。
2. 経済的搾取
教育や商取引の経験が乏しい解放奴隷の弱点につけ込み、土地を実勢価格より大幅に高い値段で売りつけたり、融資に法外な利子を課したり、労働に対して不当に低い賃金しか支払わなかったりするケースが見られました。
3. 社会的対立の激化
南部の文化や慣習を理解しない外部者として振る舞う者が多かったため、白人と黒人の間の緊張が高まり、社会不安や紛争を招く一因となりました。
まとめ
カーペットバッガーもスカラワッグも、復興時代の南部が抱えた問題の責任を問われる存在でした。汚職、詐欺、解放奴隷からの搾取、さらには暴力や殺人に至るまで、さまざまな嫌疑が向けられました。こうした告発の真偽はともかく、両者は歴史の中で「復興時代の混乱と失敗」を象徴する言葉として記憶されることになったのです。