アメリカ大陸に最初に到達したヨーロッパ人とされる北欧の探検家リーフ・エリクソン。しかし、その偉大な功績とは裏腹に、彼がどこで生涯を閉じ、どこに埋葬されたのかについては、確定的な記録が残っていません。歴史学者の間でも見解は分かれており、いくつかの有力な説が存在するものの、いずれも決定的な証拠には至っていないのです。
ここでは、リーフ・エリクソンの埋葬地として提唱されている主な場所をご紹介します。
1. グリーンランド説
最も有力視されているのがグリーンランド説です。リーフ・エリクソンは父エイリーク・ザ・レッド(赤毛のエイリーク)が開拓したグリーンランドのノース人植民地で育ち、自身もそこで活動したと考えられています。このため、晩年をグリーンランドで過ごし、同地に埋葬された可能性が指摘されています。ただし、具体的な墓の位置は不明のままです。
2. アイスランド説
別の伝承によれば、リーフ・エリクソンは晩年にアイスランドへ戻り、その地で亡くなったとも言われています。彼の一族はアイスランド出身であり、故郷に帰って埋葬されたという可能性も否定できません。しかし、こちらも具体的な墓地の場所は特定されていません。
3. ノルウェー説
一族ゆかりの地であるノルウェーに埋葬されたという説もあります。当時のノース人の社会では、ノルウェーとの繋がりが強く、重要人物が同地で葬られた例も少なくありませんでした。とはいえ、この説についても正確な埋葬場所は分かっていません。
4. 墓所は歴史の中に失われた?
もう一つの現実的な可能性として、リーフ・エリクソンの墓自体が歴史の中で失われ、二度と発見されないかもしれないという見方があります。約1000年前の出来事であるため、当時の木製の棺や簡素な墓標が風化し、痕跡を留めていない可能性も十分に考えられます。
まとめ
リーフ・エリクソンの最期の地については、グリーンランド、アイスランド、ノルウェーといった複数の候補地が挙げられているものの、確固たる証拠は存在しません。サガ(北欧の伝承文学)などの文献から断片的な情報を紐解くしかなく、今後の歴史研究や考古学的発見によって、新たな手がかりが見つかることが期待されています。大航海時代の先駆者とも呼ばれる彼の眠る場所が、いつか明らかになる日が来るかもしれません。