RMSタイタニック号を建造したのは、北アイルランドのベルファストに拠点を置く英国の造船会社「ハーランド・アンド・ウルフ(Harland & Wolff)」です。同社は船体の設計から建造、そして艤装(内装や設備の取り付け)まで、すべての工程を一手に担当しました。
当時世界最大の旅客船
1911年に進水したタイタニック号は、当時としては史上最大の旅客船でした。全長約269メートル、総トン数約46,000トンに及ぶ巨大な船体には、当時の造船技術の粋が集結されていました。豪華な内装と最先端の設備を備え、「不沈船」として大きな注目を集めていました。
ハーランド・アンド・ウルフとはどんな会社?
ハーランド・アンド・ウルフは1861年に設立された老舗造船所で、客船運航会社の白星航路(ホワイト・スター・ライン)と長年にわたる提携関係がありました。タイタニック号のほかにも、姉妹船であるオリンピック号やブリタニック号も同社の手によって建造されています。設計主任を務めたのは、海軍建築家のトーマス・アンドリュースであり、彼はタイタニック号の処女航海にも乗船していました。
進水から悲劇の処女航海まで
タイタニック号は1911年5月31日にベルファストで進水し、その後約10ヶ月にわたる艤装工事が行われました。完成後の1912年4月、サウサンプトンからニューヨークへ向けて処女航海に出発しましたが、航行中に北大西洋で氷山に衝突し沈没するという悲劇に見舞われました。この事故は世界中に衝撃を与え、以降の海事安全規制の見直しにつながったことで知られています。