火薬陰謀事件とは
1605年11月5日、イングランド国王ジェームズ1世と議会議員たちを一挙に暗殺し、カトリック信仰を復興させることを目指した「火薬陰謀事件(Gunpowder Plot)」。この歴史に残る陰謀には、13人の主要な共謀者が関わっていました。ここでは、彼ら一人ひとりの役割と背景をご紹介します。
13人の主要な陰謀者
1. ロバート・ケイツビー(Robert Catesby)
陰謀の首謀者。熱心なカトリック教徒であり、イングランドでカトリック信仰を取り戻すためには暴力以外に道はないと確信していました。
2. トマス・パーシー(Thomas Percy)
ケイツビーの親友で、かつて女王近衛隊の一員だった人物。議事堂の地下室を借り受けるなど、計画の実行面で重要な役割を果たしました。
3. ガイ・フォークス(Guy Fawkes)
職業軍人として爆薬の扱いに長けた専門家。火薬の警備と管理を担当するために計画に加わり、後にこの事件の象徴的な存在となりました。
4. ロバート・キーズ(Robert Keyes)
ウスターシャー出身のカトリック紳士。陰謀者たちに対して資金面での支援を行いました。
5. トマス・ウィンター(Thomas Wintour)
カトリックの拒絶派(リクザント)として知られる人物。他の共謀者の勧誘や火薬の購入の手配など、計画の準備段階を支えました。
6. ジョン・ライト(John Wright)
カトリック紳士で、卓越した剣術でも知られていました。仲間たちに精神的な支えと励ましを与える存在でした。
7. クリストファー・ライト(Christopher Wright)
ジョン・ライトの弟で、兄とともにこの陰謀に深く関わりました。
8. アンブローズ・ルックウッド(Ambrose Rookwood)
カトリックの地主で、ケイツビーの友人。逃走用の馬を提供するなど、陰謀者たちを物資面で支援しました。
9. エヴァラード・ディグビー(Everard Digby)
裕福なカトリック紳士。「これしかイングランドのカトリックを救う方法はない」というケイツビーの説得を受け、計画に加わりました。
10. フランシス・トレシャム(Francis Tresham)
当初は参加に消極的だったカトリック紳士ですが、最終的には計画への参加を承諾しました。
11. トマス・ベイツ(Thomas Bates)
ケイツビーの使用人。議事堂へ火薬を運搬する作業に関わりました。
12. ジョン・グラント(John Grant)
トレシャムの勧誘を受けて計画を支援したカトリック紳士です。
13. ロバート・ウィンター(Robert Wintour)
トマス・ウィンターの兄。計画の初期段階には関わりましたが、その後離脱したとされています。
陰謀の結末
計画は匿名の告発状によって発覚し、1605年11月5日未明、ガイ・フォークスは議事堂の地下室で大量の火薬とともに逮捕されました。首謀者たちは逃亡を図りましたが、包囲戦の中で死亡するか、後に捕らえられて処刑されました。
この事件を記念して、イギリスでは現在も毎年11月5日に「ガイ・フォークス・ナイト」と呼ばれる行事が催され、花火や焚き火が楽しまれています。