1200年頃、どんな女の子の名前が人気だったのか?
1200年頃(12世紀〜13世紀初頭)の女の子の名前については、当時の正式な記録制度や文書がほとんど現存していないため、正確な統計を知ることは難しいのが実情です。
しかし、中世ヨーロッパの歴史的な命名傾向を分析したさまざまな研究や資料をもとにすれば、当時人気のあった女性名をある程度把握することができます。ここでは、代表的な名前とその由来をご紹介します。
中世ヨーロッパで人気のあった女の子の名前
- メアリー(マリア):キリスト教がヨーロッパ全土に広まるにつれ、イエスの母マリアへの信仰が深まり、この名前が広く親しまれるようになりました。
- ジョーン/ジョアンナ/ジェーン:ラテン語の「ヨハネス(Johannes)」に由来する女性形で、幅広い階層で使われていました。
- マーガレット(グレタ):ヨーロッパ各国の王室にゆかりのある、由緒ある名前として知られています。
- イザベル/イザベラ/エリザベス:フランス語やドイツ語で「神は約束される」という意味を持つ言葉が起源とされています。
- マティルダ(モード):ゲルマン系の強い女性英雄の名前に由来すると言われる力強い響きの名前です。
- アグネス:ギリシャ語に由来し、「純潔」「美徳」「献身」を象徴する名前です。
- アリス:中世ゲルマン語の「高貴な」を意味する語に由来する可能性があると考えられています。
- エレノア:オック語の「アリエノール(Alienor)」が起源で、「輝く光」という意味を持つとも言われています。
- キャサリン(カタリナ):ギリシャ語の「純粋な・清らかな」という言葉に由来する名前です。
地域によって異なる命名の傾向
なお、1200年代のヨーロッパでは、地域ごとの言語や文化、さらには社会的身分によって、好まれる女性名が大きく異なっていました。同じ時代であっても、国や地方ごとにまったく違う名前が流行していた点には留意が必要です。