歴史クイズ

新キリスト教徒の歴史演習問題4選|強制改宗からオランダ領ブラジルまで(解答付き)

はじめに

この演習問題では、15世紀末から16世紀初頭のポルトガル、そして17世紀のオランダ領ブラジルにおける「新キリスト教徒(クリスターン・ノーヴォ)」の歴史を扱います。ユダヤ教やイスラム教からの強制的なカトリック改宗、異端審問の時代、そして秘密裏に守られたユダヤ教の信仰など、当時の宗教的緊張を理解するための4つの設問を、解答と解説付きで用意しました。

問題1

以下の文章を読み、正しい選択肢を選んでください。

「1630年のオランダによるブラジル侵攻は、植民地の社会的・宗教的な枠組みと、新キリスト教徒たちの生活を一変させた。侵略者による比較的寛容な宗教政策は、新キリスト教徒たちに自由の兆しをもたらし、多くの者が先祖の信仰へと回帰した。特に、数百人のユダヤ人がオランダから到着して以降、その動きは顕著になった。アムステルダムの共同体を手本として組織されたユダヤ人社会は、シナゴーグ、学校、墓地、貧者や孤児への救済施設を備え、数年間レシフェで栄えた。植民地時代を通じて、ユダヤ教が自由に信仰できたのは、新大陸においてこの時期だけである。」(NOVINSKY, Anita.『Inquisition: Prisoners of Brazil – 16th-19th centuries』. リオデジャネイロ, Expression and Culture, 2002.)

著者の「オランダ領ブラジル」における新キリスト教徒の信仰の自由に関する記述に基づいて言えることは、次のうちどれか。

a) 新キリスト教徒がレシフェで容認されていたのは、労働力として提供できるものがあったためだけである。
b) 「オランダ領ブラジル」では、新キリスト教徒とカトリック教徒の間に接触はなかった。
c) 新キリスト教徒とオランダ人の間に商業上の取り決めはなかったが、彼らの存在はレシフェで容認されていた。
d) 「オランダ領ブラジル」では、新キリスト教徒はカトリック教徒を装い、ユダヤ教の儀式を密かに行う必要がなかった。
e) オランダ人はすべてプロテスタントであったため、隠れユダヤ教(クリプト・ジュダイズム)の実践に関心を持たなかった。

問題2

「新キリスト教徒」という呼称は、15世紀から16世紀への転換期にポルトガルで、主に強制的にカトリックへ改宗させられたユダヤ人やムスリムに与えられたものである。この改宗が行われた主な理由は何か。

a) 百年戦争
b) マヌエル1世とイサベル・デ・アラゴンの結婚
c) イネス・デ・カストロの死
d) イベリア連合
e) ポルトガル伯領の創設

問題3

「そして彼らは街中で新キリスト教徒を見つけられなかったため、彼らの住む家々を略奪し、息子や妻や娘とともに街へ引きずり出し、生者も死者も区別なく、慈悲なく火刑台に投げ込んだ。その残虐さは甚だしく、ゆりかごの中の幼子までも処刑し、引き裂いたり壁に打ちつけたりしたのである。」(GÓIS, Damião de.『Chronica do Felicissimo Rey D. Emanuel da Gloriosa Memoria』[1506])

上記の文章は、1506年にポルトガルで起こった出来事を描いている。それはどのような出来事か。

a) イベリア半島からのムーア人の逃亡支援
b) サン・ドミンゴス修道院の破壊
c) 新キリスト教徒の大虐殺
d) リスボン大地震
e) 新キリスト教徒のポルトガルからスペインへの逃亡

問題4

近代のポルトガル人にとって、新キリスト教徒の非難すべき態度とされたのが「隠れユダヤ教(クリプト・ジュダイズム)」である。この表現は何を意味するか。

a) 福音書の旧約聖書的な解釈
b) ユダヤ教の儀式と混ぜ合わせた悪魔的儀式の実践
c) シナゴーグでのミサの挙行
d) ユダヤ人とキリスト教徒の間の結婚の祝賀
e) 秘密裏に行われるユダヤ教儀式の実践

解答と解説

問題1:正解はD

大多数の新キリスト教徒は、聖務省(異端審問所)の管轄下にあるカトリック圏にいた頃、隠れユダヤ教を実践していました。つまり、ユダヤ教の儀式を密かに行っていたのです。しかし「オランダ領ブラジル」では、宗教的実践を秘密にする必要がありませんでした。これが正解Dのポイントです。

問題2:正解はB

1497年、マヌエル1世とイサベル・デ・アラゴンの結婚により、ポルトガルはユダヤ人とムスリムの追放を定めたスペインの法制に従うことを求められました。板挟みとなったマヌエル王は、王国に住む非カトリック教徒に対して、カトリックへの集団改宗を強制したのです。

問題3:正解はC

新キリスト教徒の大虐殺は1506年11月19日に始まりました。当時のポルトガルのカトリック教徒の一部は、16世紀初頭にポルトガルを襲った大干ばつや、同時期に国を荒廃させたペストといった災厄の責任を、新キリスト教徒にあると考えていました。

問題4:正解はE

隠れユダヤ教とは、伝統的なユダヤ教の儀式を、周囲の人々やカトリック宗教当局の目から離れた私的な場で実践することを指します。隠れユダヤ教徒は通常、新キリスト教徒、すなわちキリスト教への改宗者でしたが、その信仰は表面的なものでしかありませんでした。