歴史クイズ

【演習問題付き】第一次世界大戦とアメリカの参戦――理由と影響を徹底解説

はじめに

本記事では、第一次世界大戦(1914年~1918年)におけるアメリカ合衆国の役割と参戦の経緯に関する演習問題を4問紹介します。入試や歴史の試験対策に役立つ内容ですので、解答を考えながら読み進めてみてください。

問題1(Mackenzie)

アメリカの第一次世界大戦への関与について、誤っている記述を選びなさい。

a)ドイツがメキシコに働きかけ、対米戦争で勝てばアメリカから奪われた領土の回復を支援すると約束したことが、参戦の一因となった。

b)アメリカは英仏両国の兵器産業に直接資金を供給し、大規模な兵員を前線へ送り込んだ。

c)フランスとイギリスの敗北は、アメリカがヨーロッパに投じた資金を危機に陥れるおそれがあった。

d)議会に反対されても、アメリカ大統領は中立を破棄し、枢軸国軍に宣戦布告した。

e)アメリカの参戦は戦力バランスを一変させ、協商国(連合国側)に新たな活気を与えた。

問題2(Espcex-Aman)

第一次世界大戦は、1914年から1918年にかけて戦われた、ヨーロッパ大陸のほぼ全域と世界の各地域を巻き込んだ未曾有の大規模有の大規模紛争でした。この紛争について正しい記述を選びなさい。

a)植民地をめぐる争奪戦が列強間の対立を激化させ、三国協商の解体といった大同盟の崩壊につながった。

b)いわゆる「武装平和」は紛争の終結後に成立した。戦争で疲弊したヨーロッパ諸国が、戦闘を終結させ新たな紛争を回避することを目的としたものである。

c)アメリカがその経済力と軍事力によって協商国側に加わったことは、三国同盟(中央同盟国)の敗北を決定づけた。

d)オーストリア皇位継承者フランツ・フェルディナントの暗殺を受け、オーストリア帝国はロシアとともにセルビアへ宣戦布告し、紛争が勃発した。

e)紛争の終結後、ドイツは鉄鉱石と石炭の産出が豊かなアルザス=ロレーヌ地方をフランスに返還するよう強制した。

問題3

次の記述を読み、正しい組み合わせを選びなさい。

I. 大戦以前、アメリカは強まる帝国主義国家間の競争に対する最善の解決策として「門戸開放」政策を掲げていた。アメリカ政府当局者は、アジア・アフリカの領域の搾取において、すべての帝国主義国が平等の権利を有すると考えていた。

II. 1917年4月6日、アメリカはドイツおよびその同盟国に対して宣戦布告した。膨大な数の兵士、戦車、艦船、航空機が協商国の勝利を確保するために投入され、ほどなくドイツ・オーストリア両軍は敗北した。

III. 1917年、ロシア革命の勃発によりロシアは三国協商から離脱した。中央同盟国にとって、これは紛争を制する絶好の機会となった。そこでドイツは、イギリスへ物資・武器を運ぶ船舶を攻撃する大胆な作戦に打って出た。この結果、アメリカの船舶もドイツ潜水艦の標的となった。

正しい組み合わせを選べ:

a)IとIIのみが正しい

b)IとIIIのみが正しい

c)IIとIIIのみが正しい

d)すべて誤りである

e)すべて正しい

問題4

下の画像をご覧ください。

【演習問題付き】第一次世界大戦とアメリカの参戦――理由と影響を徹底解説
ドイツとの公式関係断絶を議会に通告するウッドロウ・ウィルソン米大統領

※画像提供:National Archives and Records Administration(米国国立公文書館)

アメリカが第一次世界大戦へ参戦した理由として挙げられないものを選びなさい。

a)ドイツによるアメリカ船舶への攻撃。

b)巨額の融資を行っていたアメリカの銀行家たちが、協商国の勝利を望んだこと。敗北すれば多大な損失を被るため。

c)ドイツとメキシコの接近を提案したいわゆる「ツィンメルマン電報」。

d)過去の植民地時代に由来するアメリカとイギリスとの文化的結びつき。

解答と解説

問題1:正解はD

アメリカ議会は第一次世界大戦への参戦を正式に承認しています。また、アメリカが戦った相手は「枢軸国」ではなく、ドイツやオーストリア=ハンガリーらの三国同盟(中央同盟国)でした。「枢軸国」という用語は第二次世界大戦のものである点が、この問題の誤りのポイントです。

問題2:正解はC

アメリカの参戦により、戦局はフランスとイギリス側に大きく傾きました。アメリカは圧倒的な経済力と軍事力を有し、しかも地理的に戦場から遠かったため、戦闘の壊滅的な影響を受けることなく、物的・人的資源を同盟側に注ぎ込むことができたのです。

問題3:正解はE

アメリカの対応は大戦を通じて変化しました。当初は自国の経済的利益を最優先しながら様子を見ていましたが、ドイツの無制限潜水艦作戦によって自国の船舶が直接脅かされるに及んで、ついに参戦へと踏み切りました。I・II・IIIの記述はいずれも史実に沿っています。

問題4:正解はD

アメリカの参戦を決定づけたのは、あくまで経済的・地政学的な要因と、ドイツによる船舶攻撃などの直接的な挑発でした。英米間の文化的つながりは確かに存在しますが、参戦の直接的な理由とは言えません。

まとめ

第一次世界大戦へのアメリカの参戦は、ヨーロッパへの巨額の貸付・投資という経済的利益、ツィンメルマン電報事件、そしてドイツの無制限潜水艦作戦など、複数の要因が重なって実現しました。1917年の参戦は戦局を決定的に変え、協商国の勝利に大きく寄与しました。試験では「参戦の理由」と「参戦が戦局に与えた影響」の両面から押さえておきましょう。