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独立宣言の文言をめぐる最大の論争とは何だったのか?

独立宣言の文言をめぐる最大の論争――「奴隷制」問題

アメリカ独立宣言の起草過程で最も大きな論争を巻き起こしたのは、奴隷制をめぐる問題でした。

建国の父たちと奴隷制

独立宣言の主起草者であるトーマス・ジェファーソンをはじめ、建国の父たちの多くは自ら奴隷を所有していました。そのため、奴隷制を非難すると受け取られかねない文言を宣言に盛り込むことに対し、彼らは極めて消極的でした。

妥協の末に残された文言

最終的に妥協として成立したのは、イギリスを非難する以下の一節でした。すなわち、イギリスが「無慈悲なインディアンの野蛮人」をこれらの植民地の住民へ差し向けたこと、その戦争手法が「あらゆる年齢・性別・境遇の人々を区別なく破壊するもの」であること、さらに「我々の間に内乱を煽った」ことを糾弾する内容です。

ここでいう「内乱」とは、イギリスが奴隷たちに反乱を唆したことを指すと解釈されています。しかし、この文言は奴隷制度そのものを直接的に非難するものではありませんでした。

奴隷制廃止への長い道のり

結局、独立宣言には奴隷制への明確な批判は盛り込まれず、この問題の決着は大きく先送りされることになりました。奴隷制が法的に完全に廃止されたのは、1865年にアメリカ合衆国憲法修正第13条が採択されてからのことです。独立宣言から実に約90年の歳月が流れていたのです。