英語の「stumped(途方に暮れる・困惑する)」という表現は、実はクリケットというスポーツの世界から生まれました。
クリケットにおける「stumped」の意味
クリケットでは、バッター(打者)がクリーcrease(ランを行き来するための線)にバットを戻しきる前に、後方に構えるウィケットキーパーがスタンプ(三本の柱)の上に載っているベイル(小さな横木)を取り払うと、そのバッターは「stumped(スタンプト)」と宣告され、アウトとなります。
つまり元々の「stumped」は、バッターが窮地に追い込まれ、なすすべもなく負けることを指す言葉だったのです。
1700年代から広まった比喩的な使い方
この用語は、少なくとも1700年代には比喩的な意味でも使われるようになっていました。比喩としては次のような意味を持ちます。
- 困惑する・混乱する・当惑する
- 何かをする方法が思いつかない、どう対処してよいかわからない
たとえば「I'm completely stumped by this question(この質問には完全に途方に暮れた)」のように、答えや解決策が見つからず立ち尽くしてしまう状況を表すのに使われます。
まとめ
「stumped」は、クリケットの試合中にバッターが陥る絶体絶命の場面を語源とする表現です。そこから転じて、日常会話では「難問に直面して困惑している」「手詰まり状態である」という意味で広く使われるようになりました。スポーツ用語が日常の比喩へと発展した興味深い例といえるでしょう。