1920年当時の物価水準とは
1920年は第一次世界大戦直後のアメリカで、経済が大きく変動した時代でした。当時の平均年収は1,236ドル(1日あたり約3.38ドル)と、現在と比べると驚くほど低い水準でした。しかし物価もそれに応じて非常に安く、今では想像もつかないような価格で日常品が販売されていました。
ここでは、1920年の代表的な商品やサービスの価格をカテゴリー別にご紹介します。
食料品の価格
- 食パン1斤:9セント
- 牛乳1ガロン(約3.8リットル):29セント
- 卵1ダース:45セント
- バター1ポンド(約450g):55セント
- ひき肉1ポンド:20セント
毎日の食卓に欠かせない食品が、ほんの数十セントで買えた時代です。特に卵やバターなどの乳製品は、現代の価格水準と比べるとその差は歴然です。
住居・自動車・交通費
- 新車:500ドル
- 住宅の平均価格:5,500ドル
- 月額家賃:15〜35ドル
- ガソリン1ガロン:27セント
フォード・モデルTの普及により、自動車が一般家庭にも手が届く存在になり始めたのがこの頃です。新車500ドルは当時の平均年収の半分近くに相当しましたが、分割払いの仕組みが広まり、中流階級でも車を所有できるようになりました。
娯楽の価格
- 映画チケット:10セント
サイレント映画の全盛期だった1920年代、映画は庶民にとって手軽な娯楽でした。わずか10セントで鑑賞できたことは、映画文化が爆発的に普及した大きな要因の一つです。
現在の価値に換算すると?
インフレ率を考慮して現在の価値に換算すると、1920年の1ドルはおよそ15〜16ドル相当と言われています。つまり、当時の平均年収1,236ドルは現在の約2万ドル程度、住宅価格5,500ドルは約8〜9万ドル程度に相当します。それでも現在の住宅価格よりはるかに安く、当時と現在の経済状況や住環境の違いがよく分かります。
100年前のこれらの価格データは、インフレの歴史や生活水準の変化を知るうえで貴重な資料となっています。