ステイルメイト(膠着状態)とは
ステイルメイト(stalemate)とは、それ以上の行動や前進が妨げられ、局面がまったく動かなくなってしまう状況を指します。軍事史においては、交戦する双方が相手に決定的な打撃を与えられず、戦線が長期にわたって固定化する状態を意味することが多く、第一次世界大戦の西部戦線はその典型例としてよく知られています。
第一次世界大戦の膠着状態を破った1917年
第一次世界大戦中に生じた膠着状態は、1917年にアメリカ合衆国が参戦したことによって破られました。アメリカは開戦以来、長年にわたり中立の立場を維持していましたが、1917年4月6日についに連合国側として参戦を決断します。
アメリカ参戦の背景となった要因
中立を貫いていたアメリカが参戦に踏み切った背景には、以下のような重要な出来事がありました。
- 無制限潜水艦作戦の再開:ドイツが商船をも攻撃対象とする無制限潜水艦作戦を再開し、アメリカの船舶と国民の生命が直接的な脅威にさらされました。
- RMSルシタニア号沈没事件:ドイツの潜水艦攻撃によりイギリス客船ルシタニア号が撃沈され、多くのアメリカ人が犠牲となったことで、国内の反独世論が一気に高まりました。
- ツィンマーマン電報:ドイツがメキシコに対し、アメリカとの開戦を促す内容の暗号電報を送っていたことが発覚し、アメリカ世間に大きな衝撃を与えました。
アメリカ参戦がもたらした影響
アメリカの参戦は、西部戦線で膠着していた戦況を打破する大きな転換点となりました。圧倒的な兵力と物資が連合国側に加わったことで、これまで動かなかった戦線は大きく動き出し、最終的に1918年の連合国側の勝利へとつながっていきました。