第一次世界大戦の概要
第一次世界大戦(1914年~1918年)は、ヨーロッパを中心に世界規模で戦われた史上初の総力戦です。ここでは、開戦の引き金となったサライェヴォ事件から終戦までの主要な出来事を、年表形式でわかりやすくご紹介します。
1914年:開戦の年
6月28日
オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者フランツ・フェルディナント大公が、ボスニア・ヘルツェゴビナ(1908年にオーストリア=ハンガリーにより正式に併合)の州都サライェヴォで、セルビア人民族主義者によって暗殺されました。これが第一次世界大戦勃発の直接的なきっかけとなります。
7月28日
オーストリア=ハンガリーがセルビアに宣戦布告。セルビアへの最後通牒に対しロシアが軍の動員を開始したことが背景にあり、紛争当事国以外の国による初の軍事行動となりました。
7月30日
ロシア軍が総動員を開始。
8月1日
ドイツがロシアに宣戦布告。
8月3日
ドイツがフランスに宣戦布告。
8月4日
ドイツがベルギーに侵攻。これを受けてイギリスがドイツに宣戦布告しました。
1915年:戦線の拡大
2月
ドイツが北大西洋で無制限潜水艦作戦を開始。
4月25日
連合国軍が、トルコ(オスマン帝国)を戦争から離脱させることを目的としてガリポリに上陸。
10月
ブルガリアが中央同盟国側に参戦。
1916年:激化する消耗戦
2月21日
ドイツがヴェルダンの戦いを開始。この戦いは12月まで続き、100万人以上の命を奪う激戦となりました。
7月1日
ソンムの戦いが始まる。初日にイギリス軍は6万人もの死傷者を出し、これはイギリス軍事史上最も犠牲の多い一日となりました。
8月27日
イタリアがドイツに宣戦布告。
12月7日
アメリカ合衆国がドイツとの外交関係を断絶。
1917年:アメリカの参戦とロシア革命
1月31日
ドイツが無制限潜水艦作戦の再開を発表。
2月3日
アメリカ合衆国がドイツとの外交関係を断絶。
4月6日
アメリカ合衆国がドイツに宣戦布告。
11月7日
ロシアでボリシェヴィキ革命が起こり、臨時政府が打倒され、ウラジーミル・レーニン率いるボリシェヴィキ党が権力を掌握しました。
1918年:終戦へ
3月3日
ロシアとドイツの間でブレスト=リトフスク条約が調印され、ロシアが戦争から離脱。
5月27日
第二次マルヌの戦いが始まる。連合国軍は大規模な攻勢を仕掛け、これが最終的にドイツの敗北につながりました。
9月26日
ムーズ・アルゴンヌ攻勢が開始。120万人以上のアメリカ兵が参加した、アメリカ軍事史上最大の戦いとなりました。
11月11日
連合国とドイツの間で休戦協定が調印され、第一次世界大戦がついに終結しました。
第一次世界大戦の犠牲者数
第一次世界大戦における犠牲者の総数は約1,700万人と推定されています。その内訳は、軍人が約1,000万人、民間人が約700万人にのぼります。
世界に与えた影響
第一次世界大戦は世界に甚大な影響を及ぼしました。オーストリア=ハンガリー帝国、ドイツ帝国、オスマン帝国、ロシア帝国という四大帝国が崩壊し、アメリカ合衆国が世界的な大国として台頭しました。さらに、将来の戦争を防止することを目的とした国際機関「国際連盟」の設立にもつながったのです。