ロシア史上最も恐れられた君主として知られるイヴァン雷帝(イワン4世)は、その冷酷な統治だけでなく、豪華絢爛な食生活でも知られています。ここでは、恐怖王が特に好んだ食べ物を詳しくご紹介します。
1. 白鳥のロースト
イヴァンはたびたび豪華な宴会を催しており、その席で振る舞われたのが白鳥のローストでした。中世ロシアの貴族社会において、白鳥は最高級のご馳走とされ、権力者の食卓を飾る特別な料理だったのです。
2. 蜂蜜酒(ミョード)
蜂蜜を水やスパイスとともに発酵させて作られる酒精飲料「蜂蜜酒」も、イヴァンの好物の一つでした。ウォッカが広く普及する前のロシアでは、この蜂蜜酒が代表的な酒として親しまれていました。
3. ジビエ肉
ローストした野鳥、ヘラジカ、鹿、熊の肉といったジビエ料理をふんだんに使った、ボリューム満点の食事を好んでいました。狩猟で得られた獲物は、君主の力強さと富を象徴する食材として重宝されていました。
4. 果物
スイカをはじめとする果物も皇帝のお気に入りでした。当時のロシアでは新鮮な果物は貴重であり、宮廷に届く果物は贅沢品として珍重されていました。
5. スパイス入りのパン
甘いもの好きだったイヴァンにとって、スパイスを練り込んだパンは格別の楽しみでした。香辛料は当時非常に高価な輸入品であり、スパイスを使った菓子パンは富裕層ならではのご褒美でした。
まとめ
イヴァン雷帝の食卓には、権力者にふさわしい豪華な料理がずらりと並んでいました。白鳥のロースト、蜂蜜酒、ジビエ、果物、スパイスパン——その食嗜好は、16世紀ロシアの宮廷文化と食の豊かさを今に伝えています。