歴史物語

ポーランドの「サンタクロース」は何をする?プレゼントを届けるのは実は別の存在

ポーランドではサンタクロースがプレゼントを届けない?

世界中で親しまれているサンタクロース(聖ニコラウス、またはファーザー・クリスマス)。しかし、ポーランドにおいては、必ずしも伝統的なプレゼントの配達役とは限りません。

贈り物を届けるのは「グヴィアズドル」や「天使」

ポーランドでは、クリスマスイブに贈り物を届ける役割を、地域によってさまざまな存在が担います。その代表が、男性の姿をした「グヴィアズドル(Gwiazdor)」と、女性の天使である「アニオウキ(Aniołki)」です。

グヴィアズドルはポーランド語で「星」を意味する言葉に由来し、特に大ポーランド地方を中心に親しまれています。クリスマスイブの夜、空に最初の星が輝くのと同時にやって来るとされ、子どもたちへ楽しみな贈り物をもたらす存在です。

12月6日の聖ニコラウスの日も大切な行事

もちろん、ポーランドにサンタクロースの原型である聖ニコラウス(Święty Mikołaj)の文化がないわけではありません。12月6日の「聖ニコラウスの日」には、聖ニコラウスが子どもたちのもとを訪れ、良い子にはお菓子や小さな贈り物を残していくと言われています。

つまりポーランドでは、12月6日は聖ニコラウス、クリスマスイブはグヴィアズドルや天使というように、贈り物の時期と担い手が分かれているのが大きな特徴です。家族で集まるクリスマスイブの夕食「ウィギリア(Wigilia)」とともに、これらの伝統は今も大切に受け継がれています。