「fit to be tied」とはどんな表現?
「fit to be tied(縛られても仕方ないほど)」という英語表現は、17世紀に誕生したと考えられています。現在では主にアメリカ英語で、「非常に怒っている」「苛立って自制心を失いそうだ」という感情を表す慣用句として知られています。
もともとは馬を表す言葉だった
このフレーズの起源は、なんと馬にあります。当時、荒々しくて手に負えず、暴れ回って制御できない馬は、安全のためにつなぐ(tie up)必要がありました。こうした扱いにくい馬の状態を指して「fit to be tied(縛るに値する)」と呼んでいたのが始まりです。
人間の感情表現へと変化
時が経つにつれ、この表現は馬だけでなく人間に対しても使われるようになりました。激しい怒りやフラストレーションを感じ、今にも爆発しそうな人の様子を表すのに、まさにうってつけの言葉だったのです。
現代では「She was fit to be tied.(彼女は怒り心頭だった)」のように、人が極度に怒っている状態を描写する際によく用いられます。動物を抑えるために縄でつなぐイメージから、感情の高ぶりを抑えきれない様子へと意味が発展した、興味深い経緯を持つ表現といえるでしょう。