歴史物語

「All Hands on Deck(総員甲板に集合)」の由来とは?帆船時代に生まれた慣用句の歴史

帆船の時代に生まれた緊急の号令

「All hands on deck(オール・ハンズ・オン・デッキ)」という慣用句は、その名の通り、帆船による航海が盛んだった時代にルーツを持っています。ここでいう「hands(ハンズ)」とは乗組員のことを指し、「deck(デッキ)」は乗組員が日々の作業を行う甲板を意味します。

この号令が意味すること

帆船の船長が「All hands on deck」と命じるとき、それは「休憩中や下甲板にいるすべての乗組員は、直ちに甲板へ集まり、任務に就くか緊急事態に対処せよ」という指示を表します。嵐や海戦など、船上の一人ひとりが必要とされる場面で発せられるため、この号令は極めて高い重要性と緊急性を伝える合図でした。

17世紀から続く歴史と現代での使われ方

この言葉は17世紀から使われてきた長い歴史があり、現在では航海や海軍活動にとどまらず、さまざまな場面で広く用いられています。

たとえばビジネスやプロジェクトの場面では、「全員が一丸となって取り組むべきだ」というニュアンスを表すのにぴったりです。共通の目標を達成したり、困難な課題に立ち向かったりするために、誰もが関与し、それぞれの力を発揮することが求められている——そんな状況を見事に一言で表現できるのが、この慣用句の魅力といえるでしょう。