歴史物語

ルイスとクラークの有名な言葉とは?その意外な出典

「我々はできる限りの速さで川を遡って進んだ」

「We proceeded on up the river as fast as we could.(我々はできる限り速く、川を遡って進んだ)」——この一節は、アメリカ西部開拓史における伝説的な探検として知られるルイスとクラークの有名な言葉として、しばしば紹介されます。

実はこの言葉の出典は『ハックルベリー・フィン』

ところが興味深いことに、この言葉は実際にはルイスとクラークのものではありません。本当の出典は、マーク・トウェインの代表作『ハックルベリー・フィンの冒険』です。トウェインは、1804年から1806年にかけて行われた二人の有名な探検遠征を念頭に置きながら、この一節を執筆したとされています。

ルイス・クラーク探検の背景

ルイス・クラーク探検隊(Corps of Discovery)は、メリアウェザー・ルイスとウィリアム・クラークに率いられた隊が、ミズーリ川を遡り、ロッキー山脈を越えて太平洋岸まで到達した歴史的な遠征です。彼らの旅の日誌には「proceeded on(前進した)」という表現が繰り返し登場しており、この言葉遣いが後世のアメリカ文学にも影響を与えたと言われています。

つまりこの一節は、探検家たち自身の言葉というより、彼らの偉業に敬意を払った文学作品の中の一場面だということになります。アメリカの歴史と文学をつなぐ興味深いエピソードとして知られています。