歴史物語

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア師はどこで暗殺されたのか?

メンフィスで起きた悲劇――1968年4月4日

アメリカ合衆国を代表する公民権運動の指導者、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア師は、1968年4月4日、テネシー州メンフィスで暗殺されました。享年39歳でした。

ロレイン・モーテルのバルコニーにて

事件が起きたのは、キング師が宿泊していた市内のロレイン・モーテル(Lorraine Motel)です。当時、キング師はメンフィスでストライキ中だった清掃作業員たちを支援するため同地を訪れていました。

4月4日の夕方、キング師はモーテル2階のバルコニーに立ち、同行者たちと会話している最中に銃撃を受けました。首に弾丸を受けたキング師は、病院へ搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。

事件の背景とその後

この暗殺事件は全米に大きな衝撃を与え、多くの都市で暴動や抗議活動が発生しました。1964年にノーベル平和賞を受賞し、「I Have a Dream」の演説で知られるキング師の死は、公民権運動にとり返しのつかない損失となりました。

犯人として逮捕されたジェームズ・アール・レイは、1969年に有罪を認め、99年の刑期を宣告されました。現在、事件現場となったロレイン・モーテルは「国立公民権博物館」として整備され、キング師の功績と遺産を後世に伝える場所となっています。