レイモンド・ギルマーティン(Raymond William Gilmartin)とは
レイモンド・ウィリアム・ギルマーティンは、アメリカの実業家です。1994年から2005年にかけて、世界的な製薬企業メルク(Merck & Co.)の会長兼最高経営責任者(CEO)を務めたことで広く知られています。
- 生誕: 1934年8月9日、ニュージャージー州ウェストオレンジ
- 死没: 2011年4月20日、ニューヨーク州ニューヨーク市(享年76歳)
- 職業: 実業家(ビジネスエグゼクティブ)
- 主な業績: メルク & Co. の会長兼CEOとして在任(1994年〜2005年)
生い立ちと学歴
ギルマーティンは1934年8月9日、ニュージャージー州ウェストオレンジに生まれました。1956年にヴィラノバ大学から化学工学の理学士号(BS)を取得し、その後1961年にはハーバード・ビジネス・スクールで経営学修士(MBA)を取得しています。
キャリア
ギルマーティンは1961年、営業担当者としてメルク & Co. でのキャリアをスタートさせました。その後、営業、マーケティング、経営管理といった幅広い分野を経験しながら着実に頭角を現し、1985年にはメルクのヒューマンヘルス部門の社長に就任します。さらに1991年には同社の副会長(バイスチェアマン)へと昇進しました。
1994年、ギルマーティンはメルク & Co. の会長兼CEOに就任します。彼のリーダーシップのもと、同社は急成長と革新の時代を迎えました。在任中、メルクは「ゾコール(Zocor)」「シングレア(Singulair)」「バイオックス(Vioxx)」といった大型新薬(ブロックバスター・ドラッグ)を次々と開発・上市しました。また、2000年のメドコ・ヘルス・ソリューションズ(Medco Health Solutions)買収をはじめとする数々の大型買収も実施しています。
退任後と晩年
ギルマーティンは2005年にメルク & Co. を退き、2009年まで同社の取締役会に留まりました。そのほかにも、ゼネラルモーターズ(GM)、シティグループ(Citigroup)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)など、複数の大企業の取締役を歴任しています。
2011年4月20日、ギルマーティンはニューヨーク市にて76歳でこの世を去りました。
遺したもの(レガシー)
レイモンド・ギルマーティンは、尊敬を集める成功したビジネスエグゼクティブでした。メルク & Co. をかつてない規模の成長と革新の時期へと導いた人物として高く評価されています。また、慈善活動家・市民リーダーとしての顔も持ち、ユナイテッド・ウェイ(United Way)、アメリカ赤十字社、ボーイスカウト・オブ・アメリカなど、さまざまな慈善団体や組織への支援に尽力しました。