ケンタッキー・バージニア決議(1798年〜1799年)とは
1798年に連邦党主導のもとで成立した「外国人・治安諸法(Alien and Sedition Acts)」に対して、民主共和党側は強い反発を示しました。その中心的な応答となったのが、ケンタッキー決議とバージニア決議です。
執筆者は誰か
- トーマス・ジェファーソン — ケンタッキー州議会向けの決議を起草(匿名)
- ジェームズ・マディソン — バージニア州議会向けの決議を起草(匿名)
決議の主な主張
- 外国人・治安諸法は合衆国憲法に違反する違憲な法律である
- これらの法律は州の権利(states' rights)を侵害するものである
- 違憲と判断された連邦法を無効化(nullify)する権利を各州が持つと主張した
歴史的意義
両決議は、連邦政府の権限を州が抑止できるという考え方、すなわち「州権」思想と無効化論(nullification doctrine)の先駆けとなりました。当時は他州からの支持をほとんど得られませんでしたが、中央政府の権限を制限しようとする政治思想の重要な出発点として、その後のアメリカ憲政史上の論争に大きな影響を与え続けました。