アフリカの歴史

世界で最初に建国された国はどこ?エジプトとシュメール、二つの有力説

「人類史上、最初に建国された国はどこか」という問いには、実は明確な正解が存在しません。その理由は、「国(国家)」とは何かという定義が人によって異なるためです。歴史学や考古学の観点からも、複数の候補が挙げられています。

有力な候補①:古代エジプト

多くの歴史家が最初の国家として挙げるのが、紀元前3100年頃にナイル川流域で誕生した古代エジプトです。上エジプトと下エジプトが統一され、ファラオを頂点とする中央集権的な統治体制が確立されたことが、国家形成における画期的な出来事とされています。ナイル川の恵みに支えられ、長期にわたって安定した文明が繁栄しました。

有力な候補②:シュメール

もう一つの有力候補は、メソポタミア(現在のイラク周辺)でほぼ同じ時期に栄えたシュメールです。ウルクやウルといった都市国家が次々と誕生し、世界最古の文字である楔形文字や灌漑農業、法制度などが発展しました。ただし、シュメールは都市国家の連合体としての性格が強いため、「一つの国」と見なすかどうかで解釈が分かれます。

定義によって答えは変わる

このように、最初の国がどこかは、「国家」をどのように定義するかによって結論が変わります。明確な領土と中央政府を持つ国家観であればエジプトが有力ですが、都市を中心とした政治共同体を広く「国」と捉えるなら、シュメールの都市国家群が該当するとも言えます。