アフリカの歴史

1500年から1800年の間に、何人のアフリカ人が奴隷として新世界へ連れて行かれたのか?

約1,000万人から1,500万人――歴史家の間でおおむね一致する数字

1500年から1800年までの約300年間にわたる大西洋奴隷貿易において、何人のアフリカ人が奴隷として新世界(南北アメリカ大陸)へ連れて行かれたのか。正確な記録が残されていないため推計には幅がありますが、おおよそ1,000万人から1,500万人のアフリカ人たちが、故郷から力ずくで引き離され、奴隷として新世界へ移送されたというのが、歴史家たちの間でほぼ共通した見解です。

「ミドル・パッセージ」と呼ばれた過酷な航海

アフリカからアメリカ大陸へ至る大西洋横断の航路は、「ミドル・パッセージ(中間航路)」として知られています。船内は極めて狭く不衛生で、病気や栄養失調、虐待などにより、航海の途中で多くの人々が命を落としたと伝えられています。

受け入れ先はブラジルとカリブ海地域が中心

移送された奴隷の主な行き先は、当時ポルトガル領だったブラジルで、全体の4割前後を受け入れた最大の移住先となりました。次いでイギリス、フランス、スペイン領のカリブ海諸島が大きな割合を占め、北米(後のアメリカ合衆国)へ運ばれたのはその一部にとどまります。

なお、上記の数字は主に新世界へ到着した人々に基づく推計であり、アフリカ内陸部での捕獲の段階や航海中の犠牲者まで含めた被害の全貌は、さらに大きかったと考えられています。