アラブ連合共和国(UAR)とは
アラブ連合共和国(United Arab Republic、略称:UAR)は、エジプトとシリアが統合して成立した政治的連合国家です。汎アラブ主義(パン・アラビズム)の理念を掲げ、1958年に誕生しました。
建国の経緯
シリアは1958年2月にエジプトとの合併を受け入れ、両国による連合国家「アラブ連合共和国」が正式に発足しました。初代大統領にはエジプトのガマール・アブドゥル=ナーセルが就任し、同国はアラブ世界の統合を象徴する存在となりました。
連合の崩壊(1961年9月)
しかし、エジプト主導の中央集権的な統治体制に対するシリア側の不満が次第に高まり、連合は1961年9月に崩壊しました。
- シリア: 連合から離脱した後、以前の国名である「シリア・アラブ共和国」を回復しました。
- エジプト: 一方のエジプトは、その後も1971年7月まで「アラブ連合共和国」の名称を使用し続けました。同年、国名を「アラブ・エジプト共和国」へと変更しています。
アラブ連合共和国は約3年半という短い歴史で終わりましたが、中東近代史におけるアラブ統一運動の重要な一章として、今なお語り継がれています。