アフリカの歴史

ファースト・ネーション(先住民)はどのように家を建てたのか?伝統的住居の材料と工法

使用された材料

ファースト・ネーション(北米先住民)の人々は、住んでいた地域に応じて、さまざまな材料を使い分けて家を建てていました。主な材料には以下のようなものがあります。

  • 木材: 家づくりに最も広く使われたのが木材です。地域によって選ばれる樹種は異なりますが、杉(シーダー)、トウヒ、マツなどが定番でした。
  • 樹皮: 樹皮も重要な建材の一つで、壁や屋根を覆うのに用いられました。特にカバノキの樹皮は防水性に優れ、重宝されました。
  • 獣皮: 動物の皮も壁や屋根の覆いとして活用されました。平原地域ではバッファローの皮がとりわけ重要な素材でした。
  • 石: 石は家の基礎を作るために使われることがあり、暖炉やかまどの建造にも利用されました。
  • アドベ(日干しレンガ): 粘土、砂、水を混ぜて作られるアドベは、乾燥した地域を中心に家づくりに使われました。

建築方法

ファースト・ネーションの人々は、環境に合わせて多様な建築方法を駆使していました。代表的な工法は以下の通りです。

  • 丸太小屋: 丸太を積み上げて建てる方法です。丸太の角に切り込み(欠き目)を入れて組み合わせ、構造を安定させるのが一般的でした。
  • 枠組み式の家: まず木材で骨組みを作り、その上から樹皮、獣皮、または板などで覆って仕上げる方法です。
  • アドベの家: アドベでレンガを作り、それを積み上げて壁を築いていく方法です。
  • ロングハウス(長屋): 多くの人が一緒に暮らせる大型の長方形の住居です。アメリカ北東部のイロコイ族などの部族によってよく建てられました。

家の種類

ファースト・ネーションの人々は、気候、手に入る材料、そして各部族の文化的な好みに応じて、実に多彩な種類の家を建てていました。代表的な住居には以下のようなものがあります。

  • ティピー: 平原のインディアン(プレーンズ・インディアン)が使っていた円錐形のテントです。動物の皮で作られ、狩猟生活に合わせて簡単に移動できるのが大きな特徴でした。
  • ウィグワム: アルゴンキン系インディアンが使っていたドーム型の住居です。樹皮で作られ、土や草で覆われて保温性が高められていました。
  • イグルー: 北極圏のイヌイットの人々が使っていたドーム型の住居です。氷や雪のブロックを積み上げて作られ、厳寒の地でも内部を比較的暖かく保つことができました。
  • プエブロ: アメリカ南西部のプエブロ・インディアンが建てた複数階建ての集合住宅です。アドベで作られ、断崖の岩肌に造られることも多くありました。

このように、ファースト・ネーションの人々は、それぞれの土地の環境と生活様式に見事に適応した、多彩で機能的な住居を発展させてきました。