アジアの歴史

イランはなぜOPECの非アラブ加盟国なのか?その理由と加盟国一覧を解説

イランは世界有数の産油国であり、OPEC(石油輸出国機構)の原加盟国の一つです。しかし、「イランはアラブ諸国ではないのに、なぜOPECに加盟しているのか」という疑問を持つ方も少なくありません。
結論から言うと、OPECはアラブ諸国だけの組織ではなく、石油輸出国であれば地域や民族を問わず加盟できる国際機関だからです。

イランは「非アラブ国」ながらOPEC加盟国

イランは中東に位置していますが、住民の大多数はペルシャ人であり、公用語もアラビア語ではなくペルシャ語(ファルシー語)です。つまり、地理的には中東の一部であるものの、民族的・言語的な観点ではアラブ国には該当しません。
一方で、イランは1960年のOPEC設立時に原加盟国として名を連ねた、歴史ある石油輸出国です。このため、イランは「非アラブのOPEC加盟国」と位置づけられるのです。

OPECとはどんな組織?

OPEC(Organization of the Petroleum Exporting Countries/石油輸出国機構)は、1960年にイラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラの5カ国によって設立されました。原油価格の安定と加盟国の石油収入の確保を主な目的としており、加盟条件に「アラブ国であること」は含まれていません。

OPECの加盟国一覧(2024年時点)

現在のOPEC加盟国は以下の12カ国です。

  • アルジェリア
  • コンゴ共和国
  • 赤道ギニア
  • ガボン
  • イラン
  • イラク
  • クウェート
  • リビア
  • ナイジェリア
  • サウジアラビア
  • アラブ首長国連邦(UAE)
  • ベネズエラ

このうち、サウジアラビア、イラク、クウェート、UAE、アルジェリア、リビアなどがアラブ諸国で、イラン、ベネズエラ、ナイジェリアなどは非アラブ諸国にあたります。
なお、過去にはエクアドル、インドネシア、カタールなども加盟していましたが、すでに脱退しています。

まとめ

イランがOPECの「非アラブ」加盟国とされるのは、イランがペルシャ人の国家であり、アラブ諸国には分類されないためです。OPEC自体はアラブ限定の組織ではないため、イランは設立以来、同組織において重要な役割を担い続けています。