アジアの歴史

ベトナム戦争の名誉勲章受章者一覧|米軍最高位の勲章と英雄たちの功績

名誉勲章とは

名誉勲章(Medal of Honor)は、アメリカ合衆国政府が授与する最も高い栄誉ある軍事勲章です。合衆国軍の構成員に対し、合衆国の敵との戦闘において、職責を超えた勇気と果敢な行動、そして命の危険を顧みない献身によって顕著な功績を挙げた者に贈られます。

ベトナム戦争における名誉勲章受章者

ベトナム戦争では、247名の将兵が名誉勲章を受章しました。

ベトナム戦争で最初に名誉勲章が授与されたのは、1964年7月のナムドン哨所防衛戦で指揮官として奮戦したロジャー・H・C・ドンロン大尉(陸軍特殊部隊グリーンベレー)です。彼は同年12月に、リンドン・ジョンソン大統領から勲章を授けられました。

また、名誉勲章の授与は戦争終結後も長く続きました。戦闘から数十年が経過してから功績が再評価され、改めて受章が認められるケースも少なくありません。たとえば、1970年の戦闘での活躍が認められたゲイリー・M・ローズ大佐は、2017年になってようやく受章しています。

主な名誉勲章受章者の一覧

以下は、ベトナム戦争における名誉勲章受章者の一部です。

  • ロジャー・H・C・ドンロン大尉:1964年、ナムドン哨所の防衛戦で重傷を負いながら指揮を継続。ベトナム戦争最初の名誉勲章受章者。
  • マクシモ・ヤベス一等軍曹:1967年、激しい攻撃の中で負傷した部下を救出し、自らも致命傷を負いながら戦い抜いた。死後追贈。
  • ジョー・R・フーパー二等軍曹:1968年、フエ近郊の戦闘で単身敵陣に突入し、多数の敵を排除して仲間を救った。
  • ジェイ・R・バルガス少佐:1968年、ダイドーの戦闘で負傷しながらも前線を回り続け、部下を指揮し鼓舞し続けた。
  • ジェームズ・A・テイラー中尉:1968年、激しい砲火のもと、負傷した偵察隊員の救出に成功した。
  • ロイ・P・ベナビデス先任軍曹:1968年、重傷を負いながらも孤立した偵察チームの救出作戦を指揮。1981年に受章。
  • マイケル・J・ノヴォセル・シニア四等准尉:1969年、救難ヘリの操縦士として激しい対空砲火の中を飛び、負傷者29名を救出。1971年に受章。
  • チャールズ・S・ケトルズ中佐:1967年、包囲された部隊の撤収支援のため、被弾しながらもヘリで幾度も着陸を敢行。2016年に受章。
  • ベニー・G・アドキンス一等軍曹:1966年、キャンプ・アシュウの戦闘で重傷を負いながら48時間にわたり戦い続けた。2014年に受章。
  • ゲイリー・M・ローズ大佐:1970年、衛生兵として敵弾の飛び交う戦場で繰り返し負傷者の手当てを行った。2017年に受章。

まとめ

ベトナム戦争の名誉勲章受章者には、戦場で際立った勇気を示した多くの将兵が名を連ねています。彼らの詳細な功績については、議会名誉勲章協会(Congressional Medal of Honor Society)の公式記録などの資料で確認することができます。