アジアの歴史

インドの核兵器保有数は世界で何位?SIPRI推計から読み解く核戦力の現状

核兵器を保有する国は世界に限られており、その保有数は各国の軍事力や外交政策を語るうえで重要な指標となっています。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の推計によると、2023年時点でインドが保有する核弾頭は約156発とされており、これはアメリカ、ロシア、中国に次ぐ規模とされています。

世界の核兵器保有国の状況

核拡散防止条約(NPT)において正式に核保有を認められているのは、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5カ国ですが、実際にはこれら以外にもインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮が核兵器を保有しているとみられています。SIPRIの推計では、保有数の上位国はおおむね以下のようにされています。

  • アメリカ:約5,000発以上
  • ロシア:約4,500発前後
  • 中国:約400発前後
  • インド:約156発

インドは1998年の核実験以降、核保有国としての立場を明確にし、「最小抑止」を基本とする核戦略のもとで戦力の近代化を進めてきました。近年は陸上ミサイル、航空機、原子力潜水艦を組み合わせた多角的な核抑止体制の構築も進められており、その存在感を高めています。

数字はあくまで「推定値」である点に注意

核兵器の保有数は高度な国家機密であり、インド政府が正確な数値を公表することはありません。SIPRIのような調査機関が示す数字は、公開情報や衛星画像の分析などに基づく推定にすぎません。そのため、実際の保有数は発表された数値と異なる可能性があり、調査のタイミングによって推計が変動する点にも留意が必要です。

まとめ

2023年時点の推計では、インドは約156発の核弾頭を保有し、アメリカ・ロシア・中国に次ぐ規模とされています。ただしこの数字は正確な公表値ではなく推定値であるため、あくまで参考値として捉えることが大切です。