アメリカで核メルトダウンは起きたことがあるのか?
結論から言うと、アメリカの歴史において、チェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故のような大規模な炉心溶融(メルトダウン)による壊滅的な事故は発生していません。
ただし、アメリカでも深刻な原子力事故はいくつか発生しています。中でも最も有名なのが、1979年3月28日にペンシルベニア州で起きたスリーマイル島原子力発電所事故です。この事故では、2号機の冷却機能が失われ、炉心の一部が損傷・溶融するという事態に陥りました。幸いにも大規模な放射性物質の放出には至らず、周辺住民への明確な健康被害は報告されていません。
チェルノブイリ事故との関係
よく混同されがちですが、1986年のチェルノブイリ原発事故はソ連(現在のウクライナ)で発生したものであり、アメリカ国内の事故ではありません。この事故は爆発を伴いながら大量の放射性物質が欧州全域に拡散した、歴史上最悪の原子力事故とされています。
スリーマイル島事故が残したもの
スリーマイル島事故は、当時建設ラッシュだったアメリカの原子力産業に大きな転換点をもたらしました。事故をきっかけに、運転員の訓練強化、緊急時対応計画の整備、規制当局(NRC)の監督体制の見直しなど、原子力安全に関する規制が大幅に強化されることになりました。
まとめ
アメリカでは完全なメルトダウンによる大惨事は起きていませんが、スリーマイル島事故のような部分溶融を伴う重大事故の経験は、世界の原子力安全文化の向上に大きく貢献してきました。