アジアの歴史

車輪を発明したのは中国人?世界最古の車輪の起源をたどる

車輪が「どこで」「誰によって」発明されたのかは、考古学における大きな謎の一つです。実は、いくつかの古代文明では、互いに影響し合うことなく、それぞれ異なる時期に独立して車輪を発明した可能性があると考えられています。

最古の車輪の証拠はメソポタミアから

現在知られている限り、車輪の使用に関する最古の証拠は紀元前4千年紀(紀元前4000年〜3000年頃)にまでさかのぼります。その舞台となったのは、古代メソポタミア、すなわち現在のイラクにあたる地域です。

この時期のメソポタミアでは、ろくろとして使われる陶工用車輪や、荷物を運ぶためのそりに車軸を組み合わせた初期の車両などが登場し、車輪が運搬や生産活動を大きく変える技術となりました。

他の地域でも独自の発展があった可能性

メソポタミア以外にも、ヨーロッパやユーラシア草原地帯などで早期の車輪の痕跡が見つかっており、車輪は単一の発祥地から広まったのではなく、複数の文明でほぼ同時期に独立して生まれた可能性も指摘されています。

まとめ

車輪の発明を特定の民族や国だけの功績と断定することは難しいものの、人類史上最古の証拠としては紀元前4千年紀の古代メソポタミア(現在のイラク)が有力視されています。車輪はこうして誕生し、やがて世界中へと広まり、人類の文明を根底から支える偉大な発明となったのです。