ジャラン・テンク・クラナとはどんな通り?
ジャラン・テンク・クラナ(Jalan Tengku Kelana)は、マレーシアのセランゴール州クラン市の中心部を走るメインストリートです。この通りは、インド系住民が多く暮らし、インド文化の影響が色濃く残ることから、「リトルインディア・クラン(Little India Klang)」として広く知られています。
なぜインド人が多いのか?
その背景には、イギリス植民地時代の歴史があります。19世紀から20世紀初頭にかけて、イギリスはゴム農園や鉄道建設などの労働力として、南インド(タミル・ナードゥ州など)から多くのインド人労働者をマラヤへ移住させました。クランは当時から港町として栄えていたため、こうした移民の多くがこの土地に定住し、商業活動を始めるようになりました。彼らとその子孫が現在もこの地域で商店を営み、力強いコミュニティを形成しているのです。
「リトルインディア」と呼ばれる理由
通り沿いには、色鮮やかなサリーを扱う店、金銀細工の宝石店、スパイスや香辛料の専門店、インド料理レストラン、ガーランド用のジャスミンを売る花屋など、インド関連の店舗が軒を連ねています。近隣にはヒンドゥー教寺院もあり、特に光の祭典「ディーパバリ」の時期には通り全体が華やかに飾り付けられ、多くの買い物客や観光客で賑わいます。2010年には、マレーシア政府によって正式に「リトルインディア」に指定され、その名が一層定着しました。
マレーシア国内のその他のリトルインディア
マレーシアには、ジャラン・テンク・クラナ以外にもリトルインディアと呼ばれるエリアがあります。最も有名なのはクアラルンプールのブリックフィールズ(Brickfields)で、交通の要衝であるKLセントラル駅に近いことから、観光客にも人気のスポットとなっています。その他にも、ペナン島ジョージタウンのリトルインディアや、イポーのリトルインディアなどが知られています。
まとめ
ジャラン・テンク・クラナが「リトルインディア・クラン」と呼ばれるのは、植民地時代から続くインド系コミュニティの歴史と、通り全体にあふれるインドならではの活気ある雰囲気によるものです。クランを訪れる際には、本場の味が楽しめるインド料理やユニークなショッピングを体験できる、この賑やかな通りをぜひ散策してみてください。