結論から言うと、日本がアビシニアを侵略したことは一度もありません。
アビシニアとはどこの国?
アビシニアとは、現在のエチオピア連邦民主共和国の旧称です。東アフリカの高原地帯に位置するこの国は、古代から独自の王朝とキリスト教文化を育んできた、アフリカで最も古い独立国家の一つとして知られています。
実際にアビシニアを侵略したのはイタリア
アビシニア(エチオピア)を侵略したのは、1935年10月に侵攻を開始したイタリアです。これは「第二次エチオピア戦争」と呼ばれる出来事で、ムッソリーニ率いるファシズム政権下のイタリアが、植民地帝国の拡大を目指して行ったものです。
当時のエチオピアはハイレ・セラシエ1世皇帝が統治していましたが、イタリア軍の圧倒的な火力と毒ガス攻撃の前に抵抗も及ばず、1936年に首都アディスアベバが陥落しました。その後、エチオピアは約5年間イタリアの占領下に置かれましたが、1941年に英国軍などの支援を受けて独立を回復しています。
日本とエチオピアの関係
興味深いことに、日本とエチオピアは第二次世界大戦以前から友好的な関係を築いていました。両国とも欧米列強による植民地化を免れた「独立を守り抜いた国家」として互いに親近感を抱き、1930年代には外交関係も樹立されていました。
まとめ
「日本によるアビシニア侵略」という事実は存在せず、1935年に同国を侵略したのはイタリアであるというのが歴史的事実です。混同しやすい話題ですが、正確な歴史認識を持つことが大切です。