朝鮮戦争における多国籍軍の参戦
朝鮮戦争(1950年〜1953年)において、北朝鮮軍や中国人民義勇軍といった共産主義勢力と戦ったのは、アメリカ合衆国だけではありません。国連安全保障理事会の決議に基づき結成された「国連軍」には、世界中から多数の国家が兵力を派遣しました。
アメリカが最大規模の部隊を投入したことは事実ですが、あくまで国際的な連合軍として戦いに臨んでいた点が、この戦争の大きな特徴です。
国連軍に戦闘部隊を派遣した国々
韓国(大韓民国)を除く15カ国が戦闘要員を派遣し、韓国軍と合わせて計16カ国が共産主義勢力との戦闘に参加しました。主な参加国は以下の通りです。
- オーストラリア
- ベルギー
- カナダ
- コロンビア
- エチオピア
- フランス
- ギリシャ
- ルクセンブルク
- オランダ
- ニュージーランド
- フィリピン
- タイ
- トルコ
- イギリス
なかでもトルコは旅団規模の部隊を派遣し、激戦地で勇猛さを発揮したことで知られています。また、エチオピアやコロンビアなど、地理的に遠い国々からの参戦も、この戦争の国際性を物語っています。
医療支援などで貢献した国々
さらに、直接の戦闘には参加しなかったものの、医療支援などの形で貢献した国もあります。イタリア、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、インドなどは、野戦病院や医療チームを派遣し、負傷兵の救護に当たりました。
まとめ
朝鮮戦争は、単なる米韓対北朝鮮・中国の戦争ではなく、国連の名のもとに21カ国以上が何らかの形で関与した国際紛争でした。「米国だけが戦った」という認識は正確ではなく、多くの自由主義陣営の国々がそれぞれの形で戦争に関わっていたのです。