全米女性参政権協会(NWSA)の設立者は?
全米女性参政権協会(National Woman Suffrage Association、略称:NWSA)は、1869年にエリザベス・キャディ・スタントン(Elizabeth Cady Stanton)とスーザン・B・アンソニー(Susan B. Anthony)という2人の女性運動家によって組織されました。両名はそれ以前から女性の権利向上のために共に闘ってきた盟友であり、NWSAの設立において中心的な役割を果たしました。
19世紀アメリカの二大婦人参政権団体
NWSAは、19世紀のアメリカ合衆国における二大婦人参政権団体の一つでした。もう一つの団体は、同じく1869年に設立されたアメリカ女性参政権協会(American Woman Suffrage Association、略称:AWSA)です。両団体は目標を同じくしながらも、路線の違いから分裂した状態で活動を続けていました。
NWSAの主張:より急進的な路線
NWSAはAWSAに比べてより急進的な立場を取り、女性の完全な政治的平等を求めました。具体的には、次のような権利の実現を掲げていました。
- 投票権(参政権)の獲得
- 公職に就く権利
- 陪審員として務める権利
参政権以外にも取り組んだ幅広い課題
NWSAの活動は参政権獲得にとどまりません。「同一労働同一賃金」の実現による賃金格差の是正や、教育・雇用の機会へのアクセス拡大といった、女性の経済的・社会的自立に関わる幅広い問題にも取り組みました。このようにNWSAは、女性の社会参加全般の向上を目指す包括的な団体だったのです。
なお、両団体は1890年に合併し、全米婦人参政権協会(NAWSA)として再出発しました。スタントンとアンソニーの遺志は、1920年の憲法修正第19条による女性参政権の実現へとつながっていきます。