北米の歴史

米国大統領はカトリック学校をどう見ていたのか?ケネディとカーターの教育観

ジョン・F・ケネディ大統領とカトリック学校

ローマ・カトリック教徒であったジョン・F・ケネディ大統領は、カトリック学校の強力な支持者でした。1960年の大統領選挙では、当時としては物議を醸す立場でありながら、カトリック学校への連邦政府の支援を公約に掲げました。しかしながら、ケネディの尽力にもかかわらず、カトリック学校への連邦資金提供は最終的に実現しませんでした。

ニューヨーク大司教区カトリック青年組織(CYO)での演説の中で、ケネディは次のように述べています。
「私は、合衆国において宗教学校の存在意義は確固たるものであり、極めて重要であると信じています。私たちには増加の一途をたどるカトリック人口があり、教会系学校という長く大切にされてきた伝統があり、そして信仰の原則に対する国民の尊敬と敬意があるのです」。

ケネディは、カトリック学校が宗教教育の場としてだけでなく、国家の道徳的な基盤を強化するうえでも重要であると主張しました。彼はこう語っています。
「アメリカのカトリック学校には、長く輝かしい実績の歴史があります。それらは教育分野にとどまらず、道徳や市民性の面においても、より良いアメリカを築くことに多大な貢献をしてきました」。

政教分離をめぐる論争

一方で、ケネディのカトリック学校支持には批判者も少なくありませんでした。政教分離の原則に違反するという指摘や、公的資金を宗教学校の支援に充てるのは不公平だという意見が上がったのです。しかし、ケネディはカトリック学校がもたらす利益がリスクを上回ると確信しており、在任期間中一貫してその支持を貫きました。

ジミー・カーター大統領とカトリック学校

南部バプテスト派のジミー・カーター大統領もまた、カトリック学校の支持者でした。全国カトリック教育協会(NCEA)での演説で、カーターは次のように述べています。
「私は一貫して、教区学校への公的資金提供を支持してきました。憲法はこの種の援助を許容するのみならず、むしろ奨励していると私は考えています」。

カーターは、カトリック学校がアメリカの教育制度において価値ある存在であり、公的資金の支援を受けるにふさわしいと主張しました。彼はこう述べています。
「カトリック学校は、何百万人ものアメリカの子どもたちに独自かつ重要な教育の機会を提供しています。そこでは学問的に厳格でありながら、道徳的にも健全な質の高い教育が行われているのです」。

宗教的自由の促進としての意義

さらにカーターは、カトリック学校がアメリカにおける宗教的自由の促進に寄与していると強調しました。
「カトリック学校は、宗教の自由な実践の生きた模範です。親たちが自分の子どもにとって最善だと考える教育を選択できるようになり、すべてのアメリカ人が宗教教育を受ける機会を確保することにつながっています」。

もちろん、カーターの姿勢にも反対の声はありました。政教分離違反との批判や、公的資金の使途の公平性を疑問視する意見です。それでも彼は、カトリック学校のもたらす恩恵がリスクを上回ると考え、在任中ずっとその支持を続けました。