北米の歴史

アメリカ南北戦争中、軍馬はどれほどの干し草を消費したのか?

南北戦争における軍馬の干し草消費量

アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)の時代、騎兵隊の機動力を支えていたのは何よりも馬でした。そんな軍馬一頭が1日に消費する干し草は、なんと12ポンド(約5.4kg)から15ポンド(約6.8kg)にものぼります。

年間で換算すると膨大な量

この数字を1年間に換算すると、2,190ポンド(約993kg)から2,737.5ポンド(約1,242kg)という莫大な量になります。つまり、軍馬たった一頭のために、年間でおよそ1トン前後の干し草が必要だったのです。

干し草こそが戦争を支えた

南北戦争では数十万頭規模の馬やラバが両軍によって動員されました。砲兵の牽引、物資の輸送、騎兵の突撃まで、あらゆる場面で馬が活躍していました。そのため、干し草などの飼料確保は、弾薬や食糧と同等に重要な兵站(へいたん)上の課題でした。

飼料が不足すれば軍馬の体力は急速に落ち込み、作戦行動そのものに支障をきたします。前線に近い地域では周辺の牧草が刈り尽くされることも珍しくなく、干し草の調達競争は戦局にも影響を与えるほどでした。

こうして見ると、南北戦争は銃火器の戦いであると同時に、「馬と干し草の戦い」でもあったと言えるでしょう。