北米の歴史

奴隷制度廃止論者は奴隷制度の非合法化に賛成だったのか?

奴隷制度廃止論者は非合法化に賛成していたのか

はい、奴隷制度廃止論者(アボリショニスト)は、奴隷制度の非合法化、すなわち完全な廃止に賛成していました。彼らは、アメリカ合衆国をはじめとする世界各地で、奴隷制度の即時かつ無条件の廃止を訴えた個人や団体の総称です。

奴隷制度に対する彼らの信念

廃止論者たちは、奴隷制度を「道徳的に許されない悪」であり、「人権の重大な侵害」であると考えていました。そのため、段階的な緩和や条件付きの解放ではなく、奴隷制度そのものを根絶することを目標に掲げていたのです。

廃止を実現するための活動

彼らは信念を行動に移し、さまざまな形で奴隷制度の終結に取り組みました。

  • 社会運動: 逃亡奴隷の支援や、秘密裏に自由州へ人々を逃がす「地下鉄道(Underground Railroad)」などの救援活動への参加
  • 啓発活動: 演説、新聞、パンフレットなどを通じて、奴隷制度の実態を広く世間に伝える活動
  • 政治的な働きかけ: 廃止を求める請願運動や、関連する立法・政策への影響力行使

元奴隷への平等な扱いの支持

特筆すべきは、多くの廃止論者が奴隷制度の廃止にとどまらず、解放された元奴隷の人々に対する社会的・経済的な平等をも支持していた点です。彼らにとって真の自由とは、単なる法的な解放ではなく、教育、就労、市民としての権利など、あらゆる面での平等が伴うものでなければならないと考えられていました。

代表的な廃止論者

アメリカにおける著名な廃止論者としては、廃止派新聞『ザ・リベレーター』を創刊したウィリアム・ロイド・ギャリソン、元奴隷から雄弁な演説家・著述家へと転身したフレデリック・ダグラス、数多くの奴隷の脱出を助けたハリエット・タブマンなどが挙げられます。

まとめ

このように、奴隷制度廃止論者は奴隷制度の非合法化に明確に賛成し、道徳的確信に基づいて多方面にわたる活動を展開しました。彼らの粘り強い努力は、1865年に成立した憲法修正第13条による奴隷制度の正式な廃止へとつながっていったのです。