北米の歴史

第二次世界大戦中の中立国とは?中立主義者たちが暮らした国々を解説

第二次世界大戦(1939年〜1945年)は、ドイツ・イタリア・日本などからなる枢軸国と、イギリス・フランス・ソ連・アメリカなどからなる連合国という二大陣営による世界的な戦争でした。しかし、世界中のすべての国がこのどちらかに加わったわけではありません。戦争への参戦を避け、どちらの陣営も支持しなかった人々や国家、すなわち中立主義者(中立国)が存在していました。

中立を選んだ主な国々

第二次世界大戦中に中立の立場を維持した国としては、以下のような国々が知られています。

  • アルゼンチン
  • チリ
  • エクアドル
  • イラク
  • アイルランド
  • ポルトガル
  • スウェーデン
  • スイス
  • トルコ

代表的な中立国の特徴

スイス

スイスは永世中立国として知られ、1815年のウィーン会議以降、一貫して中立政策を堅持してきました。第二次世界大戦中も国土を戦場にすることなく独立を守り抜き、赤十字国際委員会の本部があるなど、人道活動の拠点としての役割も果たしました。

スウェーデン

北欧のスウェーデンも公式には中立を宣言し、開戦を回避しました。ただし、ナチス・ドイツへの鉄鉱石の輸出を続ける一方で、終盤には迫害されたユダヤ人などの救出活動にも貢献するなど、その中立は複雑な側面を持っていました。

ポルトガルとスペイン

イベリア半島のポルトガルは伝統的にイギリスと同盟関係にありながら、大戦中は中立を維持しました。隣国スペインも公式には「非交戦」の立場を取り、直接の参戦を避けました。

アイルランド

イギリスと地理的に近いにもかかわらず、アイルランドは大戦を通じて中立を貫きました。これは、イギリスからの独立の歴史や国内の政治的事情が影響したとされています。

トルコ

トルコは1945年2月、戦争がほぼ終結に近づいた段階でようやく連合国側に宣戦布告しましたが、それまでの大部分の期間は中立を保ちました。

中南米諸国の動き

アルゼンチン、チリ、エクアドルといった南米諸国も、戦争の大半の期間は中立の立場を取っていました。ただし、戦局の推移とともに多くの国が次第に連合国側へと歩み寄り、アルゼンチンが枢軸国に対して宣戦布告したのは1945年3月、終戦直前のことでした。

まとめ

第二次世界大戦における中立主義者たちは、単に「戦争を避けたい」という願いだけでなく、地理的条件、経済的な利害、歴史的背景など、さまざまな要因によって中立という道を選びました。彼らの存在は、世界規模の紛争の中でも平和を維持する選択肢があり得たことを示す、歴史上重要な事例となっています。