北米の歴史

働く権利法(ライト・トゥ・ワーク法)では何が禁止されるのか?

働く権利法(ライト・トゥ・ワーク法)が禁止するもの

アメリカ合衆国の一部の州で採用されている「働く権利法(ライト・トゥ・ワーク法)」は、労働者が職を得る際に労働組合への加入や費用の支払いを強制されない権利を保障する法律です。この法律によって禁止される主な取り決めは、以下の3つです。

1. ユニオンセキュリティ条項(組合安全保障条項)

雇用の条件として、従業員に労働組合への加入、または組合費の支払いを義務付ける条項です。働く権利法では、このような強制的な加入要求や費用負担が禁止されます。

2. エージェンシー・ショップ(代理店制)

組合員ではない従業員に対しても、組合費に相当する費用の支払いを義務付ける制度です。実際には組合に加盟していなくても、団体交渉による賃上げなどの恩恵を受けているとして費用負担を求める仕組みですが、これも働く権利法の禁止対象となります。

3. メンテナンス・オブ・メンバーシップ条項(組合員資格維持条項)

団体交渉協約(労働協約)の有効期間中、従業員が引き続き組合員の資格を維持することを義務付ける条項です。一度加入すると契約期間中は脱退できないとするものであり、これも禁止されています。

これらの規定により、働く権利法が適用される州では、労働者は組合に加入するかどうか、組合費を支払うかどうかを、雇用主や組合に強制されることなく自らの意思で決定できることになります。