北米の歴史

アルカイダの創設者は誰?オサマ・ビンラディンの生涯と組織の歴史を徹底解説

アルカイダの創設者——オサマ・ビンラディンとは

国際テロ組織「アルカイダ」を創設したのは、サウジアラビア出身のオサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)です。彼は1988年の組織設立から2011年に死亡するまで、約23年間にわたりアルカイダを指導しました。

1957年3月10日、サウジアラビアの首都リヤドに生まれたビンラディンは、建設業で巨大な富を築いた一族のもとで育ちました。彼の家族はサウジアラビアの支配層と密接なつながりを持つ、国内有数の富裕家庭でした。

アフガニスタン紛争への参加

1979年、ソ連がアフガニスタンに侵攻すると、ビンラディンは裕福で安定した生活を捨て、アフガニスタンへ渡りました。そこで彼は、ソ連軍に対抗して戦うアフガン義勇兵「ムジャヒディーン」に加わります。

当時、ムジャヒディーンはCIA(中央情報局)をはじめとする西側諸国から多大な軍事的・財政的支援を受けており、これが1989年のソ連軍撤退につながりました。この経験は、後にビンラディンが武装闘争の道へ進む重要な転機となりました。

アルカイダ設立の背景

1990年の湾岸戦争をきっかけに、ビンラディンはアメリカ合衆国とその中東政策に強い不信を抱くようになりました。彼は、イスラム教の聖地を擁するサウジアラビアを含むイスラム圏への米軍駐留を「イスラムの土地への冒涜」とみなし、激しく反発しました。

こうした思想のもと、ビンラディンは米国をはじめとする西洋列強の影響力をイスラム諸国から排除することを掲げる、世界的な武装組織「アルカイダ」を設立しました。

アルカイダが起こした主要なテロ攻撃

ビンラディンの指導下で、アルカイダは数々の大規模テロを実行しました。主なものは以下の通りです。

  • 1998年:ケニアおよびタンザニアの米国大使館爆破事件
  • 2000年:イエメン沖での米海軍艦艇「USSコール」襲撃事件
  • 2001年9月11日:ニューヨークの世界貿易センターとワシントンD.C.のペンタゴンを標的とした同時多発テロ(9.11)

特に9.11同時多発テロは、世界中に衝撃を与え、ビンラディンとアルカイダの名を一躍世界的に知らしめました。これにより両者は、米国が主導する「対テロ戦争」における最重要標的となったのです。

逃亡の日々と最期

9.11テロの後、米国はアルカイダとビンラディンを匿っていたアフガニスタンのターリバーン政権を打倒するため、軍事作戦を開始しました。しかしビンラディンは捕獲を免れ、アフガニスタンとパキスタンの山岳地帯を転々としながら、約10年間にわたり潜伏生活を続けました。

そして2011年5月2日、米海軍特殊部隊ネイビーシールズがパキスタン北東部の都市アボッターバードにある邸宅への急襲作戦(オペレーション・ネプチューン・スピア)を実行し、ビンラディンは殺害されました。

ビンラディンの死後も続く脅威

オサマ・ビンラディンの死は、国際的な対テロ闘争における大きな節目となりました。しかしながら、アルカイダをはじめとする過激派組織は依然として存在しており、今日でも世界の安全保障にとって無視できない脅威であり続けています。