北米の歴史

「1805年ルイス&クラーク・ニッケル」の価値は?実在しない理由と記念硬貨の相場を解説

結論からお伝えすると、「1805年」のルイス&クラーク・ニッケルは存在しません。ルイス&クラーク遠征を記念した5セント白銅貨(ニッケル)が初めて鋳造されたのは2004年で、遠征開始から200周年を記念して発行されたものです。

なぜ「1805年」という誤解が生まれるのか

ルイス&クラーク遠征は、メリウェザー・ルイスとウィリアム・クラークに率いられた探検隊が、1804年から1806年にかけて実施したアメリカ西部への大遠征です。「1805年」は遠征の途中にあたるため、古い硬貨が存在するのではないかと誤解されやすいのですが、現在のような5セント・ニッケル(白銅貨)が登場したのは1866年のこと。1805年にニッケル硬貨が発行されることはあり得ませんでした。

ルイス&クラーク記念ニッケルとは

正式には「ウェストワード・ジャーニー・ニッケル・シリーズ(Westward Journey Nickel Series)」と呼ばれ、2004年と2005年の2年間、通常の裏面デザインに代えて遠征200周年を記念した特別な図柄が採用されました。

2004年のデザイン

  • ルイジアナ買収(Louisiana Purchase):平和のメダルを交わす握手の場面
  • キールボート(Keelboat):遠征隊が川を移動する際に使った船

2005年のデザイン

  • アメリカン・バイソン(American Bison):平原に立つ野牛
  • 海だ!(Ocean in View! O! The Joy!):太平洋を初めて望見した瞬間を表現

なお2005年版は、表面のジェファーソン大統領の肖像も新デザインに変更されています。

記念ニッケルの価値・相場の目安

これらの硬貨は非常に多く鋳造されたため、流通品であればほぼ額面相当(5セント前後)、未使用品でも数ドル程度が一般的な相場です。ただし、プルーフ貨、高グレードの未使用品、希少なエラー品などは、コレクター市場でより高い評価を受けることがあります。

もし手元の硬貨に「1805」の年号が刻まれている場合は、本物のアメリカ硬貨ではない可能性があります。年号とデザインをよく確認し、信頼できる鑑定機関に相談することをおすすめします。