北米の歴史

アメリカの開拓者たちは金を目当てに西へ向かったのか?その真実

パイオニアたちは金を求めて西へ移動したのか?

1849年に始まったカリフォルニア・ゴールドラッシュは、世界中から大勢の人々をアメリカ西部へと引きつけた有名な歴史的事件です。しかし、このゴールドラッシュが起こったのは、パイオニア(開拓者)たちによる本格的な西部移住の波から数十年も後のことでした。

つまり、19世紀に西へ向かったアメリカの開拓者たちの大多数は、金ではなく別の目的を持って移住していたのです。彼らが本当に求めていたのは、手に入れやすい土地とより良い生活のチャンスでした。

開拓者たちの主な移住動機

19世紀前半の西部への移住者たちには、以下のような動機がありました。

・肥沃な農地の獲得:東部では土地の価格が高騰し、入手困難になっていました。西部の広大で安価な土地は、農民にとって大きな魅力でした。
・経済的機会の追求:1837年の恐慌など経済的な苦境に直面した人々が、新しい生活の場を西部に求めました。
・宗教的自由:モルモン教徒がユタ州へ集団移住したように、宗教的な自由を求めた人々もいました。
・マニフェスト・デスティニー(明白な天命):アメリカ人は大陸を西へ拡大すべきだという当時の信念も、移住を後押ししました。

ゴールドラッシュとの関係

1848年にカリフォルニアで金が発見されると、翌1849年には「フォーティナイナーズ(49ers)」と呼ばれる大量の金鉱掘りが西部へ殺到しました。しかし、これはすでに進んでいた開拓者の移住運動に対して、後から加わった現象といえます。

むしろゴールドラッシュは、鉄道や町の発展など西部開発を加速させる一因となりましたが、初期の開拓時代を築いたのは、あくまで土地と安定した生活を求めた普通の人々だったのです。