北米の歴史

1968年に徴兵された男性の人数は? ベトナム戦争期の米国徴兵制度を解説

1968年の徴兵者数:308,353人

1968年、合計308,353人の男性がベトナム戦争の一環としてアメリカ軍に徴兵されました。この年はベトナム戦争において最も激しい時期の一つであり、1月に北ベトナム軍と南ベトナム民族解放戦線による大規模な「テト攻勢」が始まったことで、米国内での戦争介入がさらに拡大しました。

徴兵数が増加した背景

テト攻勢により、戦争の長期化が明確になると、ジョンソン政権は派兵規模を拡大する方針を打ち出しました。これに伴い、徴兵(ドラフト)の呼び出し数も急増し、1968年は前年と比べて大幅に多くの若い男性が軍務に就くことになりました。

当時の徴兵制度では、18歳から26歳までの男性が対象となり、大学在学中の学生には猶予(学生延期)が認められていました。この不公平さに対する批判が高まり、後の1969年12月にはより公平性を重視した「ドラフト抽選制度」が導入されることとなります。

歴史的意義

1968年の30万人を超える徴兵は、ベトナム戦争における米国の関与の深さを象徴する数字です。同時に、徴兵反対運動や脱走の増加など、米国内社会に大きな亀裂をもたらした年でもありました。このような背景から、1968年はベトナム戦争のみならず、20世紀アメリカ史における転換点として位置づけられています。