アダムス・オニス条約の概要
アダムス・オニス条約(Adams–Onís Treaty)は、「大陸横断条約」とも呼ばれる、アメリカ合衆国とスペインの間で結ばれた条約です。1819年2月22日、ワシントンD.C.において、アメリカ側からは当時の国務長官ジョン・クインシー・アダムズが、スペイン側からは駐米公使ルイス・デ・オニスが署名しました。
この条約の最大の意義は、アメリカ合衆国と当時スペイン領であったヌエバ・エスパーニャ(メキシコ)との間の国境線を明確に定めたことにあります。
条約に関わる地域
条約で画定された境界線には、現在のアメリカ合衆国の以下の州にあたる地域が含まれていました。
- コロラド州
- ワイオミング州
- カンザス州
- オクラホマ州
- ニューメキシコ州
- テキサス州
さらに、この条約によりスペインはフロリダをアメリカ合衆国へ割譲することになり、米国の領土拡大における重要な転換点となりました。
対価としての賠償金と債務引受け
その見返りとして、アメリカ政府はスペイン軍によって損害を受けたアメリカ市民に対し、最高500万ドルの賠償金を支払うことに同意しました。
また、1802年のサン・イルデフォンソ条約に起因してスペインがアメリカ市民に負っていた債務(総額500万ドル相当)を、アメリカ合衆国が肩代わりして引き受けることも取り決められました。実質的には、この債務の引受けがフロリダ取得の対価として機能したと考えられています。