北米の歴史

平和主義者によって設立され、ジェームズ・ファーマーが率いた団体とは?

正解は人種平等会議(CORE:Congress of Racial Equality)です。

人種平等会議(CORE)とは

人種平等会議(CORE)は、アメリカ合衆国を代表する公民権運動団体の一つです。1942年、キリスト教系平和団体「和解フェローシップ(Fellowship of Reconciliation)」に所属する平和主義者たちの手によってシカゴで設立されました。

組織の初代事務局長を務めたのがジェームズ・ファーマー・ジュニア(James Farmer, Jr.)です。彼は1942年の創設から1966年までの約24年間にわたり指導的役割を担い、COREの方向性を形作りました。

非暴力直接行動による差別への挑戦

COREは、非暴力の直接行動という手法を用いて人種差別に立ち向かいました。座り込みやデモンストレーションなど、後の公民権運動の標準となる戦術をいち早く実践した先駆的な団体でもあります。

1961年のフリーダム・ライド

COREの歴史において最も重要な活動の一つが、1961年の「フリーダム・ライド(自由の旅)」です。これは、人種隔離された公共交通機関を違憲と判断した最高裁判所の判決(ボイントン対バージニア州事件、1960年)が実際に守られているかを検証するために行われました。

COREの活動家たちは、黒人と白人が混乗した州間バスで人種隔離政策が依然として続いていたアメリカ南部へ乗り込みました。彼らは白人の暴徒による激しい暴力や襲撃にさらされ、一部のバスは放火されるほどの過酷な状況に直面しました。

しかし、こうした犠牲にもかかわらず、フリーダム・ライドは全米の世論に大きな衝撃を与え、公民権運動への支持を大きく広げるきっかけとなりました。この運動は、連邦政府が州際交通における人種隔離の撤廃を本格的に実施へ向かう重要な転換点となったのです。