北米の歴史

1939年のインディアンヘッドニッケルは存在しない?その理由と関連硬貨の価値を解説

結論からお伝えすると、1939年に発行された米国のインディアンヘッドニッケルは存在しません。もしお手元に「1939年」と刻印されたインディアンヘッドニッケルがあるように見える場合は、別の硬貨である可能性が高いのです。

インディアンヘッドニッケル(バッファローニッケル)とは?

インディアンヘッドニッケルは、一般に「バッファローニッケル」とも呼ばれる5セント硬貨です。表側にはネイティブアメリカンの肖像、裏側にはバッファロー(アメリカバイソン)が描かれ、彫刻家ジェームズ・アール・フレイザーの手によるデザインで知られています。

このシリーズの鋳造期間は1913年から1938年までです。つまり、1938年を最後に製造が終了しており、1939年には新しいデザインへと移行していたため、1939年版のインディアンヘッドニッケルは最初から存在していないのです。

1939年に発行されていたのはジェファーソンニッケル

1938年以降、5セント硬貨の座を引き継いだのがジェファーソンニッケルです。表側にはトーマス・ジェファーソン大統領の肖像が、裏側にはモンティチェロ邸が描かれており、このデザインは現在まで長く親しまれています。

したがって、「1939年」の年号が入った5セント硬貨を見つけた場合、それはほぼ間違いなくジェファーソンニッケルだと言えます。

よくある混同:インディアンヘッド1セント硬貨との違い

混乱を招きやすいポイントとして、インディアンヘッド1セント硬貨(インディアンヘッドペニー)の存在があります。こちらは1859年から1909年にかけて鋳造された銅貨で、インディアンヘッドニッケルとはまったく別のシリーズです。

  • インディアンヘッド1セント硬貨: 1859年〜1909年
  • インディアンヘッドニッケル(バッファローニッケル): 1913年〜1938年
  • ジェファーソンニッケル: 1938年〜現在

このように、両者の名称が似ているために誤った情報が広まることがありますが、年代を整理すれば矛盾は解消されます。

手元の1939年ニッケルの価値はどのくらい?

もし1939年のジェファーソンニッケルをお持ちなら、その価値は主に保存状態によって決まります。流通品であれば額面に近い価格から数ドル程度ですが、未使用に近い美しい状態のものや、裏面の階段部分がはっきり残る「フルステップ」と呼ばれる希少な状態のものは、コレクター市場でより高く評価されることがあります。

一方、バッファローニッケルの中でも特に人気が高く高価値で取引されるのは、1937-Dの「スリーレッグドニッケル」や1926-Sのような希少年号・エラー品です。これらは数万ドル以上で落札された実績もあるため、古い5セント硬貨を見つけたら、安易に処分せず専門家による鑑定を受けることをおすすめします。

まとめ

1939年のインディアンヘッドニッケルは存在せず、1939年に発行された5セント硬貨はジェファーソンニッケルです。硬貨の正確な価値を知りたい場合は、年号・mintマーク・保存状態を確認した上で、信頼できるコインディーラーや鑑定機関に相談すると安心です。