ルイス・クラーク探検隊とは?
ルイス・クラーク探検隊(1804年〜1806年)は、トーマス・ジェファーソン大統領の命を受け、メリウェザー・ルイスとウィリアム・クラークが率いたアメリカ初の本格的な大陸横断探検隊です。「発見隊(Corps of Discovery)」の名でも知られ、1803年のルイジアナ買収で合衆国に編入された広大な土地の調査や、太平洋に至る水路の探索、沿線の動植物や先住民族の記録などを目的としていました。
探検隊は1804年5月にセントルイス近郊のキャンプ・デュボアを出発し、ミズーリ川をさかのぼってロッキー山脈を越え、コロンビア川を下って1805年11月に太平洋に到達。翌1806年9月に無事帰還を果たしました。
探検隊が通過した主な領土
当時の政治的区分に基づくと、探検隊のルートは以下の領土を通過またはその境界に接していました。
- オハイオ準州
- イリノイ準州
- インディアナ準州
- アメリカ合衆国ルイジアナ準州(1803年のルイジアナ買収で獲得)
- ヌエバ・エスパーニャ(スペイン領北米)
- オレゴン・カントリー(太平洋岸北西部)
- 英領北アメリカ(現在のカナダ)
現在の州で見る探検ルート
今日の州境に置き換えると、探検隊はおおむね次のような順路をたどりました。
- 出発からミズーリ川沿いへ: イリノイ州を出発点に、ミズーリ州、カンザス州、アイオワ州、ネブラスカ州の州境沿いを進みました。
- ダコタでの越冬: サウスダコタ州を経てノースダコタ州のフォート・マンデンで最初の冬を越し、ショショーニ族の女性サカガウィアが案内人として加わりました。
- ロッキー山脈越え: モンタナ州を横断し、大陸分水嶺のレミ峠を越えてアイダホ州へ入りました。
- 太平洋への到達: スネーク川とコロンビア川を下り、ワシントン州を経てオレゴン州の太平洋岸に到達。フォート・クラッツォップで二度目の冬を過ごしました。
なお、出発前の準備段階では、ルイスがオハイオ川を下り、オハイオ州、ケンタッキー州、インディアナ州を経由してクラークと合流しています。
探検の意義
この探検により、アメリカ合衆国は西部の地理、自然、先住民族に関する膨大な知識を手に入れ、その後の西部開拓への道が開かれました。往復約13,000kmにおよぶこの壮大な旅程は、アメリカ史上最も重要な探検の一つとして今も語り継がれています。