はい、歴史的な記録によれば、アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)において、少数ながらアフリカ系アメリカ人の兵士が南部連合(南軍)側で戦ったことを示す証拠が存在します。
南軍に仕えた黒人兵士たち
南部連合軍に従軍したアフリカ系の兵士の大多数は、「自由有色人(free men of color)」と呼ばれる自由民でした。特にルイジアナ州ニューオーリンズでは、戦前から自由黒人による民兵組織が存在し、開戦当初には自発的に南軍への協力を申し出た例も知られています。
一方で、奴隷身分のまま主人に同行する形で強制的に従軍させられたケースもありました。彼らの多くは正式な「兵士」としてではなく、料理人、荷役夫、馬丁、伝令などの非戦闘要員として軍務に就いていました。
北軍との圧倒的な数の差
とはいえ、南軍側で戦ったアフリカ系アメリカ人の数はごくわずかでした。対照的に、北軍(合衆国軍)には推定18万人から20万人ものアフリカ系アメリカ人が兵士として参加しており、有名な第54マサチューセッツ歩兵連隊をはじめとする「米国有色部隊(USCT)」が各地で戦っています。
終戦間際の奴隷兵募集
戦争末期の1865年3月、南部連合議会はついに奴奴隷の軍隊入隊を認める法律を可決しました。しかし、この措置が実際に機能する前に戦争は終結し、大規模な黒人部隊が編成されることはありませんでした。
このように、南軍側にも少数のアフリカ系アメリカ人が存在した事実はありますが、その規模や性質は、自由と権利を求めて北軍に加わった数十万人の黒人兵士とは大きく異なるものでした。